恐怖と笑いって意外と隣り合わせにあったりしますよね。そんなことを思ってしまうこの作品。様々な七不思議に直面する子供たちが、怖いのだけれど、面白い。
ホラーとしては一風変わっていますが、怖さもしっかりあるところに惹かれました。章が進むたびに、次はどのようなオチなのだろうと期待しながら読みました。七不思議を試してこのような結果になったということは誰が語っているのでしょうか。
作者様らしいホラーです。ぶっ飛びすぎて、たまにギャグにさえ見えてしまいます。単独の7話です。毎回、オチがあります。駄洒落もきいてます。
と、いつの時代も若者は安易に考えてしまうものです。で、だいたい痛い目にあって、数年後、「実は若気の至りでさ~」と飲みの席で披露したりするわけです。いまとなっては笑い話さ、というやつです。けれど果たしてこれは、後に笑える話になるのか、否か。
内容に対し、文体はポップで、そのギャップが、狂っているかんじを強めていて良かったです。
学校の七不思議をSNSにアップするぞって、そこまでは良いんだけど、この学校の七不思議は普通じゃなかった。それぞれ1分くらいで読めるオムニバスのショートショート。毎回予想を超えてくるホラーな展開と落ちに、「今回はそう来たかー!」ってちょいグロにも馴れっこになってしまっている自分が怖い。独特のホラーワールドに病みつきです。
中学生の間で流行っているらしい七不思議チャレンジ。実際に七不思議を試して、その動画をSNSにアップするのだというが――。不思議なもの。怖いもの。そういうものほど、行って、見て、体験したくなるもの。けれど、はたしてそれは怖いもの見たさの好奇心なのか。それとも……。実際に『七不思議チャレンジ』をしてみた中学生たちがどうなったのか。ぜひ、直接確かめてみてください。
夜の学校に忍び込み、七不思議を体験。心霊スポット巡りなんかもそうですが、怖いものってどうしても実際に見てみたくなりますよね。ですが、やる前に一度考えてみてください。迂闊に怪異に首を突っ込んだらどうなるかを。何があっても、自己責任でお願いします。