手紙

成瀬桜

______へ

純白の布団にくるまれて眠っていたあなたは

とてもきれいで 周りの全てを変えるようだ

周りのぬいぐるみは優しそうで

おかれた花々はこの世のどれよりも輝いた あなたの全てを包むように

その紫陽花が その人形が その部屋が

何故かとても愛おしく 儚く きれいで

私は涙が止められなかった

空の澄んだあおがきれいで

私は涙が止められなかった

最後まであなたは咲った

その手はとてもきれいであの時と変わらない

私は最後にさよならは言えなかった

ただ またね、またね を繰り返した

そうすればまた会えるから

私はあなたに会うために

あなたのいきたかった明日をいきる

精一杯いきる だから心配はいらないよ

それじゃあまたね、 またね


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手紙 成瀬桜 @ringfrower1470

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