世の中には異世界転生・召喚・転移に関する話があふれていますね。その異世界と日本が、ある時本当に「渦」によって繋がってしまった近未来の日本が舞台です。
ドワーフやエルフといった異世界人の、日本への入国審査を行う塩見という人物が主人公です。
新入りの女性審査官である越中島からしてみると、塩見は少し頑固で冷たい感じがあるけれど、異世界に関することとなると彼は並々ならない思いを持っています。
そんな二人は、段々と異世界と日本の繋がりを揺るがすような事件に巻き込まれていきます。
二人の追う事件がどうなっていくのか、と読んでいくうちに、塩見の秘密や異世界の成り立ちも関わってきて引き込まれます。
日本の社会問題と異世界との結び付きなど、描写がリアルで、異世界と繋がったら本当にこうなるに違いないと思わされます。
一度でも、異世界と日本が繋がったらいいのに、と想像したことのある方は、ぜひ読んでみてはいかがでしょう。
まだ連載途中なのですが、レビューせずにはいられないほどの面白さを誇る作品。この作品を読んで、私は連載途中の作品なのに初めてレビューすることになりました。
昨今の「異世界モノ」に一石を投じる、ある意味異世界モノらしからぬ異世界モノ。
転生とか無双とかチートとか、そんなよくあるお話ではありません。
現代日本に突如現れた、異世界と現代を繋ぐ「渦」。その渦を管理する役人が、このお話の主人公なのです。
この「渦」のおかげで、日本には多くの異世界人が旅行に訪れることとなり、その管理などに主人公たちは日夜、仕事をこなしていくのですが。
一見、上手く行っている「異世界旅行」にも、次第に不穏な影が見え隠れしてきて……。
巷に溢れる「異世界モノ」に食傷気味のみなさんにこそ読んで頂きたい、骨太で重厚なお話。
もしかしたら、現在の「異世界モノの流行」の方向性を変えるやも知れないポテンシャルを持った、とんでもない熱量を持っています。
さらには高く良質なリーダビリティによる作品の読みやすさと没入感。
どれをとっても素晴らしい。絶対話題になる作品です。
これを読まない手はないでしょう!