バッドエンドは繰り返す

私がソファで黄昏ていると、隣に誰かが座りました。

人一人分の隙間を開けて。


下を向いていたのですぐには分かりませんでした。


だから私は前を向きました。


そこにいるのが大好きだったであることを期待しました。


だけど、そこにいたのは知らない人でした。


彼女は、 静かに私の隣に座っていてくれました。


まるで、私の涙を隠すかのように。


知らない人なのに、その暖かさがとても安心しました。


彼女は、私が泣き終わるとスっと立ってどこかへ行ってしまいました。


彼女の暖かさが私の心の隙間に染み込んでいくようでした。

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黄昏ソファ 都稀乃 泪 @ask-rain_of_sadness-2

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