救いは私の中に
私がソファで黄昏ていると、隣に誰かが座りました。
人一人分の隙間を開けて。
下を向いていたので誰が座ったのか、すぐには分かりませんでした。
だから私は前を向きました。
しかしそこには誰もいませんでした。
だから私は上を向きました。
けれど、そこにも誰もいませんでした。
後ろは壁だったけれど、振り返ってみました。
私の肩に、ハンカチがかかっていたことに気づきました。
私は泣きました。
私の心とは裏腹に真っ青に晴れ渡る空を見上げて。
後悔を涙で洗い流すかのように。
一通り泣き終わったあと、腫れぼったい目で隣を見ました。
そこには、私のカバンが置いてあるだけでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます