祝福の人造天使

研究者・狗藤はいつの頃からか分からない「人は不平等である」という妄執から抜け出せずにいた。
その想いに呼応するように、増えすぎた人類、増加する凶悪犯罪のため人類を剪定する世界が構築された。
狗藤は価値なき命を駆逐する自身の理想を叶えるが、世界は思わぬ方向へと急転する。
その時、人類剪定システム「人造天使」は何を想うのか。
移りゆく世界と命の意味と価値を問う作品。