第5話

急に言われた「好き」という言葉を対して

みおは驚きと目を大きくして見つめていたが理解出来た頃に頬を赤らめ視線を落とした。


みおが答えられない状態なのが分かったのか

祐也はこう言葉を発した。


「俺は一目惚れしたら直ぐに言って気付かせたいと思うタイプだったけど、ここまで待った理由はただ一つだけ。」


みおは言葉発せずに目で何故?っていう感じで見つめて聞いたのを祐也も気付いたらしく微笑んでこう言った。


「人間不信になってるって感じたんだよ。

信頼関係を築かせていかないと信じてくれないだろうってね。誰であれね。」



ーーーーーーーーーーーーーー


2人は休憩時間に教室へと戻り荷物を取りに戻り、その日は抜け出した。



それから近くの木陰のベンチに飲み物を持ち座りさっきの話の続きをする事にした。

冷たい飲み物を一口飲むと話を始める。



「違ってたら全然言ってくれて構わないから。俺がナルシストやうぬぼれと捉えられても仕方ないけど…。」


不思議そうにみおは祐也を見た。

いきなりで声では答えられず目で訴えた。


「みおは少なからず俺を好きなんじゃね?

って感じたんだ。」


「…んっ?えっ…?」


「ごめん、自意識過剰だったかな?」

緊張しない様になのかにこやかに聞いた。


「試させてもらったら…考えたんだ。1ヶ月で構わない…その落ち着かない心を落ち着かせてみせる」


伝えられる言葉さっきからドキドキしたり、今の発言には一瞬全てのものが止まったかと思う位に驚いた!


みおは息を軽くふぅーとして一先ずは心を落ち着かせた。


すぐに冷静になるとこうも思った。


実際にドキドキしたりしていたのを考えると…もしかしたら惹かれた部分もあるのかと否定は出来なかった。


だから、否定が出来なかった事やドキドキについても、何も分からないよりはと思い祐也に賭けてみることにした。

自信ありげに言った祐也を信じて。

そう覚悟を決めた!

自分を数ヶ月でここまで変えてくれた人を。



この日からの1ヶ月が始まった。

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ポジティブな恋は辛い Pia @rapis1120

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