養川院の鷹図 下
「
同じ
尾の名の事、一番に大石打、二番に小石打、三番になら尾、四番にならしを、五番たすけ、六番鈴つけ、七番に鈴持の尾、八番につへの尾、九番にちから尾、十番にかたらひの尾、十一番にふさびの尾、十二番にしのびの尾といふ也
の如くである。そして鷹が
噂を耳にしてより
志津と
「今また、かくご尊顔を拝し
立ち
「
そう言って
「人ならずと言えど、
と
只今の
「
志津の動きが
「近く、
「
「おお、そうじゃ、忘れるところであった。
「近う」
と、腰掛けた
それは木の苗であった。
「
「これは、有り難き幸せ……なれど、何ゆえ
「
「
「
上天に
「これは失礼をば、滅相も無いことに御座りまする」
「
「
それを聞き届けて
「志津のこと、
と言い残し、折り目正しい銀の袴を
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引用:「禰津松鴎軒記」(『群書類従』〔十九・鷹部〕所収)
備考:二条城二の丸御殿大広間の松鷹図は狩野探幽作とされていたが、令和元年、四の間については狩野永徳の高弟で養子の狩野山楽作の可能性が高いと断定され、通説が覆されたと新聞各紙で報じられた。
備考:公方による濱庭への舩御成の様子はこちら
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888143292/episodes/1177354054890816521
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