養川院の鷹図 上
「
静かな
「善いと言うたに。それ、志津が機嫌を損ねてしもうたぞ」
志津、と呼ばわれたその鷹が落ち着き無く
「畏れ入り奉りまする」
男の
「
男はその間、鷹ではなく
「志津や、志津、昔を今に成すよしもがな」
「
その男――
「御陰様にて
当世、
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