第1章 第4話

第4話 告白


君を好きになってから時間はあっという間に過ぎていった。気づけばもう春休み。俺たちはもうすぐ高校3年になる。

そんな春休みの3月14日。俺は君にバレンタインのお返しをするために君を呼び出した。


俺…これお返しな〜

君…ありがと!

俺…めっちゃ悩んだんだからな笑

君…じゃあ美味しくなかったら許さないから笑

俺…なんでだよ!笑

君…ていうかさ。時が経つの早くない?

俺…ほんとだよ。もう受験生だしな。

君…去年の夏は(俺)が坊主になったり、一緒に海に行ったりしてたのにね笑

俺…坊主の件は言う必要あったか?笑

君…あるでしょ!ウニみたいだったもん笑

俺…黙れ〜笑笑


そんな話をしながら歩いていた。君がそろそろ帰ると言うから俺たちは駅のホームまで来た。

その時、俺は何を思ったのか。

君に気持ちを伝えたくなった。


俺…ねぇ

君…なに?

俺…あのさ…

俺…あぁ〜!だめだ〜!

君…なによ笑

俺…どうしても言わなきゃいけないことがあるんだけど。言葉に出せない…

君…早く言ってよ〜笑

君…私に言えないこと?

俺…言えないけど言わなきゃいけないと言いますか…

君…はやく!

俺…あのな…

俺…あぁ〜!!!!!

君…何だよ〜!はやく言って〜!


その時ちょうど電車が目の前を通過した。

騒音がうるさい中で。

俺は君に言った。


俺…好きだ。

俺…聞こえた?

君…うん。

俺…え、聞こえたの!?

君…なんで(俺が)驚いてんのよ笑

俺…たしかに笑

君…ありがとう。で?続きは?

俺…あぁ。俺と付き合ってほしい。


君はしばらく黙っていた。

数分後、君は口を開いた。


君…私ね、前の彼氏が忘れられないの。

君…きっと(俺)と付き合ったら楽しいと思うけど。

君…こんな状態の私と付き合うのは(俺)に申し訳ないと思う。

俺…そっか。

君…だから、少し時間をもらっていい?

俺…いいよ。ゆっくりでいいから。

君…ありがとう。


それから数日経った頃。君から返事が来た。俺は振られた。それでも俺に後悔は無かった。ちゃんと好きになった人に気持ちを伝えられただけで十分だった。


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君が僕を好きになってくれたなら ひつじ はね @sho0911

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