最後の台詞に全てが詰まっている

開けられたロッカー。
消えたモノの行方は？


推理モノとして読むには探偵役が学生と言う事もあり、年相応に力不足感が出ている。
だが、実に明るいキャラクターで周りを引っ張る力を感じさせる。
解決策も一回りぐるりと回ってしまい、犯人もどうしてこうなった的なそんな印象を思わせます。

ですが、それは推理モノとして読んだ場合の感想。
このお話は小話としての視点から見ると凄く面白い作りになってます。
キャラクター一人の目線をずっと追い続ける訳ではない第三者視点から読み進めるからこその最後の台詞で「ああそうだったのか」と思わせる作りになってます。
所謂綺麗なオチを確り用意してくれる安心して読める作品です。