第10 話 最終 回
・・・俺 は その瞬間【とき】
大きく 音を 鳴らし 一度だけ 強く テーブルを 叩いた。
しんじられない 、
ぃや;
信じたくない 出来事が 起きていたから だ。
孤独に 暮らす、 大人の 駄々を 部屋中に 響かせた。
俺には ほ、んの数分まで 妻がいた。
それなの ・・・に
『 にゃ・・ あ・ 』
「 !もう 人間の姿に なれない って
あんまりじゃない か 」
『 次回、その後 二人の恋 ・・・は どうなる? 』
最近 は ヘンな アニメが 多い。
今・・・ 観ていた、TV は
現在 放送中の、アニメ 【 もしも 恋人が 猫ならば? 】
退屈 しのぎにと ただ 観ている だけ。
実際には 猫が 人間になって つきあうことには
ならないっ て。
[ !ジ ] ~
鈍い 音が 玄関からの訪問者を 知らせる。
れかなぁ・・ ・
こんな 時に。
『 南雲【なぐも】 急便です 』
急に 荷物が 届いたと 。。。想った ら
中身は ナマモノ なんだっ て
それなら 普通 郵 パック じゃない の?
『 みぃ? 』
・・・ね; こ !?っ”。
白と黒が 混ざった、 牛模様の 猫。
だれの イタズラ なんだろう と 考えていた ら
急に 人間の姿へと 変わっていった。
長い、 黒髪の姿で 愛らしいめ を 向けている。
へ ?
こ・・・れは 夢なん だ きっ;と
昨日のアニメの 印象が 強かった だけ。
『 初めまして、 お世話になります 』
し
しゃべっ・・ ・
夢と 現実を はっきりと させるために
自分の頬を つねっ た。
;痛 い。
に; これ?!
『 お名・・・前 ください 』
名前 ・・・ね。
山口県の ある地方で 方言が
なんな; ん。
驚いたり ガッカリしたときなど に 連発 する。
だから
名前 は 【 ナンナ ン 】
。。。適当だった。
『 ナンナ ン ♪~ ナン 』
・・・どうやら 気に入ったらし い。
;さか あ、の、アニメと 似た様な 出来事が
現実に ・・・起ころうと は。
ナンナン。
略し・・・て、 ナン
ナンと 一緒に 生活して 一週間が 経つ。
こっちの猫 人間は 妹。
アニメ も 今日 放送だ。
『 にゃ・・ あ・ 』
「 !もう 人間の姿に なれない って
あんまりじゃない か 」
俺が 怒鳴りつけると りん は
下を 俯き、 両耳を 垂らしていた。
数 分後
そして りんが 堪えられなくなったのか、部屋を 飛び出していく。
一旦 、 ここで CM らしい。 ナンが 釘付けで 観ている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
りんの 後を 追いかけ、 りんを 見失い
突然 、降り出して来る、 どしゃぶりが まるで りんの涙の様だった。
「 いい場面【ところ】 で 続き なん だ 」
「 ! ・・・寝ちゃってた
最後 どうなったの? 」
「 猫の姿のまま りんも 鳴いて・・・た
二人が すれ違う ところで 続きなの 」
きっ と 異性同士だから
りん も 、 芭月【はつき】 も
特別な 感情と なれたのだろうけど
こ、っちは 同性 だから
ナン が いなくなって も ・・ ・ ねぇ。
ナンと 暮らし始めて
それから 何日が 経過したことだろう。
ナンが いることは もう 当たり前と なっていて
逆に
ひとりに なれる時間 が 欲しいくらい だ。
『 来週で 最終回なんだ よ 』~
「 終わるんだ、 あの アニメ 」
時に 最終回 は 放送されているTV だけではない。
「・・・ありがと、 ハツ キ 」
「 りんが 最後に 人間に 戻ってくれたから
やっ と 言いたいこと ・・・を
伝えられ た 」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「 元気でな、りん 」
りんは 俺が 子供のときに 助けた ねこだった。
恩返し に 俺の 前に 現れたのだ。
俺が 彼女が 欲しいと ・・・ねがっていたか ら
『 二人は ・・・やっぱり 別れちゃうんだ ね、 ナン 』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・
ナン?
ナンの姿は そこには なかっ た。
ごはんの時間になったら 帰ってくる よね。。 。
でも 、夜が 明けて 朝になっても
ナンが 二度と帰ってくることは なかった。
初め・・・て
ナンを 外に 捜しに行った。
( こっちは 同性 だから
ナン が いなくなって も
・・・ね。
自分が 呟いた事のあった、 過去の言葉が
感情【きもち】を 揺らす。
ナン が ここを 去って
2、3 日が 過ぎてから 公園の隅の方 に
一匹の猫が ・・・しんでい た。
ねこ は 自分の死が 近くなると 誰も いない場所へと
移動するという が
それは 静かな 場所で 治したい からなのだそ う。
『 ・・・お腹 空いた 』
気兼ねなく そこは 言ってくるくせ に
肝心な 事を 言わないんだ な。 ナン は。。。
苦しかった はずなの に
「 !病院 に 連れて行け」 って ぐらい !! !言えっ”。
同性 でも
ナン が いなくなった
・・・ら。
END
♪その都度 ちがう 滅茶苦茶な 話・・・ 流浪の人魚 @aikiri
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