当方、「青春ものダメ病」に罹患している患者でしたが、完治しました。
病を吹き飛ばす爽快もの……ではありませんが、切なく、甘く、酸っぱく、まるでマーブルのように変化する味わいに、僕は夢中になりました。
「青春ものダメ病」の疾患理由って、大抵、「こいつら言うてることイカ臭すぎんねん」というある種の「臭気」に反応するものだと思うんですが、本作はタイトルからしていい香り、近づいてみるともっといい香り……で、気付いたら読み切っていました。
恋愛もの初心者でもある僕でしたが、十代のリアルな恋、下す決断の重さ、胸の内の甘酸っぱさ、全て堪能させていただきました。
また今度、恋をする時は、大事な人に話せる恋を、できるといいですね。
素晴らしい作品ですので、是非!