第2話
私、飛田歩はしがない物書きである。少し他所より文が書けた、そこに固執してしまったのが運の尽き。この終わらない執筆の道、否、茨の道に迷い込んでしまったのである。まあお陰様で月々食うのに困らない程度には稼げている中堅作家といったところである。今だに「先生!」と呼ばれるのには慣れていないが。仲間も少ないがいる。今夜も奴らと飲みが入っている。それぞれジャンルは違うが、むしろそのお陰で衝突などはほぼなく、奇妙だがかなり良好な関係を保てている。そろそろ彼奴等との約束の時間だ。
太陽を取り戻せ! @Rosendai
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