西日本vs東日本
@takuya0213
第1話 天木優
天木は、芝浦工業大学の3年生だった。彼の目下の悩みは、彼女ができないこと。生まれてから一度も、手を握ったことすらなかった。理系の大学に進学した今ではその願いは絶望的なものになっていた。
「あーあ。やっぱり文系に進めばよかった」
一縷の望みは、彼が半年前に開設したユーチューブチャンネルが彼を有名人にしてファンと懇ろになることだった。
121人
それが天木のチャンネル登録者数だった。いろんな場所に行くたびにスマホで撮影しているのだが、特に面白くないので一向に伸びがなかった。就職活動が本格化する来年3月までには、なんとかあげたい。
それには、何らかの事件が起きる以外に手はなかった。例えばそう米国同時多発テロや地下鉄サリン事件のような大きな事件が。
西日本vs東日本 @takuya0213
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。西日本vs東日本の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます