無駄なようでも無駄じゃない

目に見えなかったり役に立たなかったり、時に害となったり、一見して無駄に思える箇所でも、それが無ければ自身どころか様々なものの存在価値が揺らいでしまう…この作品で取り上げられた「リンゴの芯」を始め、働かずにサボるアリから先生の小言など、その例は多々あるでしょう。

そして今回、この作品で問題提起されているのは、「リンゴの芯」を小説界隈で例えると何にあたるか、と言うもの。ありきたりなテンプレか、面倒なプロットか、その答えは人によって様々かもしれません。でも、どの要素にしろ少しでも細く衰えてしまっては小説が成り立たなくなる事がある…。

要らないようでも実は大事なもの。案外それは、自分が「無駄」だと思っている要素そのものかもしれない…そんな様々な事を考えさせられる作品です。