ますますます!
みそこんぶ
第1章 出会い
第0話 数学研究部との出会い
私は山崎ひとみ。
今年アームストロング高校に入学した
ピカピカの
「おーい、あるぱかー」
ピカピ
「あるぱかさんどうしたの?」
ピ
「あ、僕そろそろ鯖江に行ってくるね」
p
「おい君たち俺のフォームを見てくれないか」
あああああああああああああああ
もう、うるさい!!!!
これから順風満帆なJKとして
高校生活を過ごすつもりだったのに
どうしてこんなことに....?
*****************************************
桜が咲き乱れ校門は
とても美しく咲き乱れていた
まるで私達を迎え入れているかのように...
新しい教室、新しい先生、新しい友達
何もかもが新しいこの学校で
私のJKライフが始まるんだ!
「起立、気をつけ、アームストロング!」
入学式後、
日直はまだ決まっていないため
先生の号令の声が教室に響き渡った
この先生の名前は古宮先生
20代か30代の男の先生であり
高身長でありイケメン
ストライプ柄の白黒のTシャツを着ている
「僕の本当の名前は小宮なんですけど、古典が好きすぎて古宮に改名したんですよね」
笑いながらこんな事を言う先生に
みんな若干引き気味だった
私も古典は好きな方だ
例えば百人一首の歌なんかも
一応全部暗記している。
帰りのホームルームも終わり
下校時刻となった
古典の話をしようと先生に近づいた時
私はあることに気づいた
ストライプ柄だと思っていたのは
沢山の文字だった
文字だった
正確に言うと古文の竹取物語が
そこに描かれていた
え、どこで売ってるのそれ...
私の第六感が逃げろと叫んでいる
関わったら私の平凡な青春が
汚される!!
急いで私は教室を出た
そこにはたくさんの先輩がいる
どうやらこの時間は
部活勧誘の絶好の時間らしい
心を落ち着かせてゆっくりと私は
廊下を歩いた
あれ...ん...?
サラッと済ましてしまったが
なんか大事なことを見逃している気が...
まぁ気のせいだろう
「ねぇ、、あの先生イケメソじゃない?」
「チョーやばい、ありよりのありだわ」
うん!!高校生って感じ!!
「サッカー部のマネージャー募集していまーす」
「バスケ部興味ありませんかー?」
うんうん!!高校生って感じ!!
「吹奏楽部が演奏しまーす」
「書道部のパフォーマンスです!」
うんうんうん!!高校生って感じ!!
「これから皆さんの体の体積を求めていきます」
うんうn.....え?
私はつい二度見してしまった
サングラスをかけて虹色のアフロをつけた
いかにもヤバそうな人がヤバそうなことを言っている
絶対に関わりたくない
「ちょっと君!数学研究部に興味あるかい?」
ちょっと目が合ってしまったのが不幸だった
「ねぇ!!」
「ちょっと待ってよ!」
「ねぇってば、、えぇ、、、」
私は何も知らない、何も見てない
こんなやつに私のJKライフを壊されたくない!!
もう....なんで私の周りには変な人が
こう次から次へと....
私は思いっきり走った
なぜ走ったかって?
あいつ、追いかけてくるんだよ
なんなの!私以外にも人いたじゃん!!
そんなことを考えながら目に入った教室へとすぐさま飛び込んだ
「おさげちゃん見て見て
鶴岡くん本当にやっちゃったよ」
「はー...あいつは全く...もう...」
「俺の上腕二頭筋を見てくれないか?」
目の前には
メガネをかけた男性と
おさげの女性
そして
マッチョの男が立っていた
マッチョの男以外は制服を着ていて
多分先輩だろう...
マッチョの男は変質者かなにかか..?
関わらないほうが吉と判断
関わってはいけない人リストに
追加しておこう
・担任
・アフロサングラス
・マッチョ(new)
そう思いながら
あたりを見渡してみると
その教室の黒板は数式で埋め尽くされていた
ここは....数学研究部??
!!!
ハメられた!!
そう思った瞬間だった
ガタンッ
後ろでドアの閉まる音がした
あの憎き男が立っている
サングラスとアフロを外し
素顔が見える
そして片手を出し
「数学研究部へようこそ」
その男はそう言って笑った。
これがすべての始まりだった
ますますます! みそこんぶ @misokonbu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ますますます!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます