異世界召喚されたら、嫁が出来ました!?

祭 仁

第1話 目が覚めたら、○○がいました。

 俺、山田英太。24歳。彼女持ち。

 CMでも流れている大企業から内定も貰い、順風満帆な人生を歩んでいる。

 …歩んでいたはずだった。

「うわぁぁああ、なんでぇぇええ」

 今、俺は凄いスピードで暗闇を落下している。

 死ぬ、死ぬ、絶対このまま地面に叩き落とされたら死ぬ。

「もし…もし…起きてください、アーノルド!」

 ―――女性の声がする。とても懐かしい優しい声だ。

 もにゅ。

 ん!?なんだ今の効果音…。

 もにゅ、もにゅ。

 まぶたが重たい。目を開けると、そこには……

「…おっ、おっ」

「あっ、目を覚ましましたね。」

 上から覗き込みながら彼女は微笑んでいる。

 美しい。というより、

「おっぱい!?」

 目の前を支配している大半がおっぱいだ。

 どうやら、俺は膝枕されてるらしい。

 ヤバくね?この状況、下手したら訴えられるんじゃね??

 すぐさま、飛び起きる。

「すっ、すみませんでした!!どうか、訴えるのだけは…」

 田〇やビッ〇ダディも驚くスピードで俺は土下座した。

「大丈夫ですよ、夫に膝枕して何がいけないと言うのです?」

「そうだよな!夫に膝枕するのは問題ないよな、ノープロブレム。そうだ、そうだ、おっ、夫ーーー!?」

 俺には彼女はいたが、まだ求婚してないし…目の前の彼女は見たことない顔だし、、、

 んんんんんんんんん!??!?!!?

「はい!私は、ルーティエ・デ・アリアーナ。ルナとお呼びください、旦那様。」

 彼女は満面の笑みで俺を見つめる。

「はいぃぃいいいぃぃいいい!?」

 こうして、目が覚めたら、嫁が出来ていました。

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