纏繞の人々(てんじょうのひとびと)と言うタイトルにこめられた作者様の意図が次第に紐解かれていきます。
纏は、『まとい』としても有名です。
繞は、『まつわる』でしょうか。
遠江久遠(とおえくおん)が主人公ですが、個性的な、オッサン手前の荒増也也(あらましなりや)に、外せないヒロインが外れている件の反坂萌花(そりさかほのか)が北の言葉で和やかにしてくれます。
入隊式の話などは、実践では試験も何にもないとの考えが、いくら水着で泳げても、着衣でも自然の中で泳げなければ溺れるとの私の考えに合っています。
手探りな新しいジャンルを開拓しているように思えます。
和風SFでしょうか。
形式的に、難しい漢字にカタカナを合わせて、ムードを作っていると思います。
和風と言っても、平安時代とかの雅なものではありません。
近未来のもので、笛が登場したときは、個人的に好きなので、応援しました。
私には、難しく始まった本作ですが、読み進めていくと、作者さまらしいライトノベルのノリも忘れず、読みやすさが増してきます。
今後、長編となるようです。
まずは、今から毎日更新がんばり連載を追い掛けてみるのは如何でしょうか?
ぜひ、ご一読ください。