恋とスリルと本格ミステリーを、たっぷり堪能できます

第3章まで読んでの感想です。

時計師とは、死後『時魔』という化け物になってしまう人々を救い、安らかな眠りにつかせてあげる能力者のこと。

主人公のミスティアは、この時計師としての能力を持ちながら、花屋として暮らしていました。ですが、ある日突然、犯罪者として王宮に連行され、予想だにしない事件へと巻き込まれていきます。

女性向け作品として、とてもよく作り込まれていると思いました。

また、王宮内には、王子や騎士といった沢山の男性陣が現れるのですが、最終的に誰とどうなるのか、三章の時点では、まだ確信が持てないくらい、どの男性も魅力的!

でも、よくある逆ハーものかと思いきや、主人公のミスティアは、とても頼もしく、決して守られてばかりの、か弱い女性ではありません。賢く聡明なミスティアだからこそ、男性陣が心を許してしまうのも納得できるはず!

また、時魔と対峙するシーンは、とてもスリルがありました。もちろん、女性向けならではの胸キュンシーンも必見ですので、ミステリーと同時に、深く張り巡らされた人間模様を楽しみたい方にも、おすすめの作品です。