第5話

今でこそ思うが本当に相手の心配をしなかったのは我ながら異常だと思う。自分でもどこかイカれてるんだろうなと思うが当時はある意味でのピークだった。


たしかに罪悪感はあったが、それは教えてくれた技をクソくだらないことに使ってしまったからで、先生に怒られに行くことで頭がいっぱいだった。


それ以降、その先輩の顔は見てない。もしかしたら見ていたかもしれないが、少なくとも記憶にはない。


道行く人の顔をイチイチ覚えないのと同じ感覚で、見ながらに忘れていたと思う。

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建設工兵、山賊に堕ちる。 @gtmadmt2

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