第4話
いつも通りの右の膝蹴りが3発顔に入った。
いつもと違うのは、先生も防具もないことと、
硬くて柔らかい、肉の感覚。
鼻が折れるとこんなに血が出るのかと思った。
手を出さなかったほうのチンピラに学校の保健室に運ばれるのを見届けてから、普通に帰った。
家に着いてから、ものすごく後悔したのを覚えている。
こんなことなら走って逃げればよかった。
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