第7話 再会

目を開けるとそこには全く知らない街が広がっていた。

「ここが襲われる街か、、、」

街が襲われるのは10月4日、魔法が間違っていなければ10月3日についてるはずだ。携帯の時間を見てみるとそこには10月3日の12:30と記されている。どうやら成功したようだ。楓達とも合流し、過去の俺たちを探そうと思ったら雷が、

「ちょっとまって」

「ん?どうしたんだ?早めに行動しないと時間なくなるぞ」

「あのね、過去の俺達と今の俺達の見分けが着くように、こんなの作ってきたの。みんなこれ胸に着けといて!」

そう言い渡されたのは火や木、水や雷など、それぞれの能力を表したバッチだった。俺が渡されたのは火のバッチだ。楓には木、和泉は水、らいは雷だ。確かに何があるか分からないからな。

「ありがとう」

ここは純粋に礼を言っといた。

さて、ってか今思ったけど携帯通じるのか?

試しにいつもやってるゲームを開いてみたが、エラーが起こってしまった。

え?時計見れるのにゲームは出来ないの?まあビックリすることでもないか、、、

その後街を見て回ったがいたって平和な街だった。明日死人が出るとは思えない。

2人ずつに別れて別行動をしているが、俺は楓と組んでいた。雷と和泉は大丈夫か?俺達はもう少し街をまわることにした。


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今、過去に戻ってとある人物を探している。「ねえ、真白はちゃんとしてるかな、、、」

雷が急に聞いてきた。そんなの俺が分かるわけねぇだろ!

「さぁどうだろうな。」

「なんかさぁ、変わっちゃったよね」

「何が?」

「楓だよ。」

「あー、変わったって言うか最初の頃に戻った感じだよな。」

ほんとにそうだ。最近の楓は冷たい。俺達が遊びに誘っても全然行かなくなった。前は喜んで遊んでたのに、、、

「なんでかなって思ってたけど、先生が死んだんだから無理もなかったね。」

「、、、そうだな」

「やっぱり助けちゃ行けないのかな?」

「当たり前だ。助けたらどんな被害が出るかも分からない。」

「分からないのか、、、」

「うん、分かるわけないよそんな事。だいたい━━━」

俺は思わず足を止めた。

「あれ、和泉どうしたの?早く歩いてよ。」

「あそこで歩いてるの、、、真白?」

「え?真白?」

そう、あの短い白髪の髪に少し小さい身長の女の子、雷の妹の真白にそっくりなのだ。

真白はその声に気づいてしまった。この時間の人とあまり関わりたくないのに。

「おに、い、ちゃん?」

「あ、、、」

どうしてくれるこの空気。

「なんでここにいるの?!」

「あー、えー、今ちょうど学校が休みの期間に入ってるから帰ってきたんだ、、、よ」

「へー!そうなの?じゃあしばらくここに泊まってくの?」

「あ、あぁ、、、」

そして雷が俺に

「和泉どうしよう!今絶対あっちゃいけない人に会っちゃったんだけど!」

「いや知らねぇよ!」

「お前が真白の名前を言わなければ!」

「いやお前もお前で名前言ってたろ!今回ばかりは俺は悪くねえからな!」

そんなふうに小声で会話を続けていた。

「お兄ちゃん、どうしたの?和泉くんも久しぶりだね!2年ぶりくらいかな?」

「そうだな、じゃあちょっと俺達用があr」

「でも2年間の間長期休みなんて1回もなかったのになんで急に?」

「あ、いや、それはちょっt」

「学校でどんなこと勉強したの?友達出来た?」

「いや、こっちの話もきいt」

「あ、今日泊まるとこもう決めちゃった?まだ決まってないなら友達に泊まっていいか聞いてみるけど?」

そんな感じで真白の攻撃はなかなか終わらなく俺達は30分それに耐え続けた、、、

「とりあえず話を聞いてくれ!」

「何?」

「俺はまだちょっとやり残してることがあるからまだ戻れないんだ、ごめんね。」

真白は少し寂しそうな顔をして、

「そっか、それならしょうがないね。でも、絶対絶対戻てきてね?」

「あぁ、いつか絶対に戻るよ。」

そう言い俺達はその場を去った。


雷は泣きながら

「絶対、戻るよ、、、」

そう言っていた。

続く

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別世界線日記 濱栗饂飩 @HAMAGURIUDON

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