「宇宙のひみつ」「真夜中の太陽」

瀬夏ジュン

こころの本棚

いくつもの古い古い本が、わたしのこころの本棚に並んでいます。

表紙は色あせて、ところどころ剥がれて題名も定かでないそれら。

中でも先頭のほうの、枯れて朽ち始めているもの2冊をご紹介します。





『宇宙のひみつ』あいかわ一誠先生イラスト


学研の「ひみつシリーズ」の1冊。

マンガです。


ロケットに乗って宇宙へ出た小学生の男女が、故障で遭難してしまいます。

そこへ通りかかった宇宙人のチコに助けられて太陽系をめぐる物語です。


遠い惑星へは光の速度でも何時間もかかるとか、木星の大気にはアンモニアが多量にあって超臭いとか、土星は水に浮くとか、読んでいて驚きの連続で、その後のわたしの人生をはっきりと変えてしまった本です。



『真夜中の太陽』(原題 " The Midnight Sun " ロッド サーリング先生作)


海外のSF短編です。

学研の「科学」だったか「学習」だったかに掲載されたものを読みました。

アメリカの人気TV番組「ミステリーゾーン」の中の1話「狂った太陽」として放送されたようです。

わたしは観たことはありませんが、ネットで検索するとすぐ出てきました。


地球が公転軌道を外れて、次第に太陽へ落ちていくというお話。

「宇宙のひみつ」で太陽系の構造や、太陽表面の灼熱状況を知っていたわたしは、手に汗握って読んだものです。

最後のオチが子どもにとっては驚愕で、しばらく頭から離れませんでした。





以上のふたつが、わたしのこころの本棚のいちばん前のほうにある2冊です。

ボロボロになりながら、でもけっして捨てられることなく座を占めています。

たまには表紙をつくろったりしていて。

これらの本がなければ、現在のわたしはなかったことでしょう。

ありがとう!





PS:あと他にある本は、むかーしの少年ジャンプとか、立ち読みした「恐怖」や「漂流教室」(すみません!楳図かずお先生)とか、近所のお姉ちゃんにもらった「リボン」、「花とゆめ」、「マーガレット」とか、講談社ブルーバックスとか……。



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「宇宙のひみつ」「真夜中の太陽」 瀬夏ジュン @repurcussions4life

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