第49話マジック・ソード・プレイカー

「くっくく、国を滅ぼす時よ」


蠢動する闇。首都の城壁の外側には大群の魔物の数がいた。

中央には総大将がいた。


「よし、全軍前進せよ!」


「「「おおぉぉぉーー!!」」」


十万ほど大軍とも大群と呼べる魔物が前進開始した。

しかし、その前に落下する者がいた。ヒュー、バタン。っと高い音に言葉を失う。煙が晴れると そこにいたのはタカノリ達だった。


「いやー、飛んだけど、まさか魔物の大軍に入るとは」


「関心するな!どうしてこうなったのよ!?」


「まぁまぁ、ですわ」


「噂を広めて逃げたのに、とうしてこうなったんだよ」


タカノリ、エリーゼ、オリヴィア、アマリアの順で現状に嘆く。


「えぇーい、この者を打ち倒せ」


上位悪魔らしき指揮官が命令をくだす。大群の渦に呑まれていく四人。


「「うおおぉぉぉーーー!」」


誰もが劣勢と思うだろう。されどその逆で魔法で瞬間転移を連続使用したタカノリ。四人分も移動に膨大な魔力が要した。


「消えた!?」「どこにいる!」


慌てふためく敵軍。一行は隣国の

アルターンの城壁の上にいた。


「また、規格外な魔法を」


背後にエリーゼが呆れ声が聞こえたがスルーを行使させてもらう。

さて、標的は30キロほど離れているか。


「ここで、新魔法で撃退する」


新魔法。俺が編み出したオリジナルで専用魔法。魔法の発現に威力と規模に難易度が上がる。

なので中二病に戻り妄想を膨らませる。


「くっははは!愚かな傀儡よ。

我が慈悲のより永遠に眠れ。

永久にそしてマナに帰れ

[インフェルノ・バスター]!」


両手を広げ前へ向けて詠唱。

てのひらから黒い焔が放つ。目的に向かって遠く彼方に。

そして敵の大群に焔が落ちると――大爆発。焔に巻き込まれた敵は次々と灰となっていく。


「・・・もう一度、

[インフェルノ・バスター]」


数発も放ち続けた結果、敵は総大将と数人ほど残った。


「ば、バカな・・・このために集めた兵が・・作戦がこうも呆気なく」


膝を地面につける。阿鼻叫喚、地獄絵図に心を打ち砕いた。戦意喪失は明らかで転移して戻る。


「これで、終わりだけど、まだ戦い続ける?」


「クッ、せめて道連れにしてれるわ!!」


黒剣を抜き総大将は少ない護衛と共に突撃する。その無謀な賭けをした者にエリーゼとオリヴィアは

今のジョブスタイル一時的に捨てて得意ジョブで倒していく。

エリーゼの二刀流の峰打ち乱舞。

オリヴィアの拳に地面は割れバランス失いその隙に気絶の打撃。


「ば、バカなぁ・・・・・こ、こんなことで・・・・・」


バタッ。最高のセリフをするみたいに気絶する総大将。


「あれ、この人って確か魔王の幹部の一人バエルでは?」


アマリアは気絶した相手に物を盗む。戦利品を盗むのは得意で相手が悪人なので真っ当な方法で手に入れた物じゃない。それを売って貧困に喘ぐ人達を助けると言葉を言っていたので、正論な気がして止めなかった。うーん、いいのかな?そんな事を考えていたら

バエルと言いました。


「ま、まじか・・・」


それからの俺達は激戦の続きとなる。魔王とエリーゼの実家と戦い

それに巻き込んだ国王の命に本格的に姫を誘拐した罪人扱いだ。


「野宿のはずがなにこれ!?」


エリーゼの甲高い声。


「まったく叫ぶしか能がないのか?見ての通りベルサイユ宮殿ですが?それがなにか」


「・・・ひ、広いですわ。それよりもそんな目立つのに、どうして

こんな森の中を作れることできたのか」


「ああ、オリヴィアそれなら

空間を軽く拡大させてここだけは特別に広くさせました。

そんなわけです」


新魔法の研究を続けてこんな魔法を使えるほどになった。セレブでめちゃくちゃな野宿。


時は進み、国王一の勇者と戦うことになった。場所は古戦場と呼ばれるコロッセオみたいな施設。

オリヴィアとアマリアと別行動して理不尽に離ればなれとなったコロンの恋人である姫を奪いに。


「とうとう、賊のようなことするかエリーゼよ」


腰まで伸ばした青髪の左目に傷がある中年男性。その迫力は武将と呼ばれる強さがある。


「違うわ。そもそも間違っているのよこれは!」


「それなら誘拐すると?

好きな相手を高度な政治を見ずに急いだ事を正しいとでも言うのか」


「そうだ!だからここを通る!

そして友コロンのためにヒメリアを救う!」


熾烈な戦いの末、新魔法のライトニングスパイラルを発動。

空間から無数の閃光が敵を襲う。

空間から開けた穴に閃光が四方八方と放つ、放つ、放つ。

そんな光の世界に敵は大剣を軽々と使い跳ね返して時には受けて回復魔法していく。


「やあぁぁぁぁーーー!」


「この中で潜り抜けるか・・・

面白い!面白いぞぉぉ!!」


連携攻撃。攻撃を放った光をどこに来るか知ったエリーゼはスピードを落とさずに走っていく。

このシンクロした思考と自分の身体のように不思議な感覚を[シンクロ・ノイズ]と発覚した。

どうやら召喚と召喚師がときどきそういう代償が起きるらしい。

だけど、今はそれがありがたい。

エリーゼの二刀流の超高速斬撃に

敵はさばききれずに鎧に傷をつけ

血が流れる。そして魔法の閃光が貫く。


「ぐはぁ!?み、見事だ・・・

エリーゼよ。お前はすでに最強の勇者に成長した」


「残念だけどわたしは魔法使いよ。勇者はタカノリ」


「フッ、はははは!愉快よ。

オレは負けた行くがよい、信じたその正義をなぁ」


どうやら敗北と認めた最強勇者は

ここを止めようとせずに通してくれた。脱出のときに協力してくれた。見事、ヒメリアを連れて脱出。そして指輪を買取り戻したオリヴィアとアマリアと合流して

コロンとヒメリアは俺が遠く離れたエルフの国に行くことになった。門出を俺達は祝い、なぜかブドウジュースを浴びるように飲んでいたら引いていた。なぜだ!

エリーゼの実家の問題は国王と直談判により理解してくれて

指名手配など止めてくれた国王。

その代わり魔王討伐に赴くことになった。魔王城の前に大軍の衝突。


「師匠!こんな所に」


俺の師匠が、戦場にいた。


「くく、我が封印を解く時。

刮目せよ、これが裁きの一撃」


魔法店を経営する中年男性。されどその顔は名を轟かせた魔法使い。両手を前に広げて向けると

魔法陣を展開して、そこから荒ぶる雷をまとった竜巻が三つほど

放つ。


「すげえぜぇ、さすが師匠」


「ほら、あなた達は先に行って」


エリーゼとよく酒場にいたジネブラさんが俺達の四人を行くよう背中を押す。


「分かったわ。行くわよタカノリ」


「おうよ!」


「まさか、わたくしも行くなんて」


「腹をくくれよオリヴィア。

ここから無茶な事をまたするんだぜ」


力強く言うアマリア。ちなみに盗賊から神官にジョブチェンジして正式的に神官だ。

魔王城に侵入して幹部5人を倒して玉座の前に俺達はとうとう到達した。


「くくっ、よくぞ来た勇者ら」


黒いフルプレした魔王だった。


「よし、先制攻撃だ!」


「やぁ!」


「はぁぁ!!」


「行け雷撃よ!」


俺は手軽な無詠唱で魔法。

エリーゼの高速斬撃。

オリヴィアのはっけ。

アマリアの魔石を使い魔法攻撃。


「ちょ、貴様ら最後まで聞け!ギャーーー!!」


魔王は倒した。呆気なくなぁ。

なんとなくかわいそうになったアマリアは話を聞いてやろうぜと

提案した。仕方なく嫌嫌ながら

耳を傾ける。なんだろうこの状況は。


「それで、魔王になれって周囲が言ったんだよ。最初はひぃゃほぉーって喜んだよ。喜んだけどさ

ただ座っているだけは、領土を増えても行けないしデスクワークの毎日で疲れていたんだよ」


そんな愚痴を聞いた俺は魔王に向けて素直にあった言葉を放つ。


「・・・・・聞きたくなかったよ!」


とりあえずバエルとか他の悪魔は作られた悪魔で遠隔操作していたらしい。本体は別の塔の一箇所にいた。ゲームのコントローラーを見たときは俺はドロップキックした。これを国王と数多の戦友が必死になって戦っている中で事実を伝えるのはやめて、近くにいる

黒い龍をあれを魔王最終形態にして倒そうと決定した。ちなみに話し合いに魔王も参加した。

本物の魔王と話し合いで黒い龍を魔王と討伐軍に報告して、本物の魔王は操られた傀儡になった村人ことにして協力し魔王を倒す。

ちなみに本物の魔王は戦うのが怖がって一歩も出なかった。


「うおおぉぉぉーー魔王を倒したぞ!!」


兵たちの勝どきを上げる。


「それにしても、あの龍ギャー、ギャーしか喋るしかなかったけど?」


「ああ、古の竜は喋るのになぁ」


まずいなぁ。鋭い人が疑問を持ちはじめたぞ。


「よ、よしうたげだ!!」


「「うおぉぉぉーーーー!!」」


誤魔化そうとして俺は宴だと

叫ぶと周りは山が震えるぐらい高々と返事。

数週間が経過して魔王と国王は同盟となり、はい平和となりました。国王は魔王を傀儡とされた魔王と勘違いしたおかげでこれからの魔王は人間と信じてくれた。

魔王とその幹部はこれでずっとゲームができると歓喜した。

気づいたぞあなた達はひきこもりでしょう。


「はぁ、どうしてこうなったのか」


「うん、今回はわたしも同意」


俺とエリーゼは最初に出会った場所に二人でいた。召喚された場所。メインヒロインと思っていたエリーゼのときもあった。

はい、長い旅でメインヒロインと主人公は気づいたりするだろうが

俺とエリーゼはそうでもない。


「エリーゼと一緒かよ。ツライ」


「はぁ!わ、わたしだって・・・

いい雰囲気なのに・・・・・」


「その・・・言い過ぎた。エリーゼといて悪くないて思う。なぁ」


頭をなでる。こうできるのもエリーゼしかいない。うつむき涙ぐんでいたエリーゼはそれでも悲しそうに強がる。


「どうせ、わたし嫌いでしょう。

ねぇ、今なら魔法宮廷の人達に頼めばニホンに帰れるじゃない?」


「フッ、ここにラノベかようやく出たばかりなんだぜ。すごく

俺の世界に戻りたいけど、気になるけど・・・・・ここに戻れるか分からないし」


言葉を止めて深呼吸。続ける。


「一度しか言わないからなぁ。

エリーゼに呼ばれたここを

本気で好きになっていなかった。でも今ならエリーゼが大好きだぜ」


「デリカシーがないことを・・・・・

ふぇ!?な、なんて言ったのいま」


「なにも言ってねぇよ。一度だけ言っただろう。ほら行こうぜ。

オリヴィアやアマリアが待っている」


部屋を出ようと古くなったドアを開ける。軋む音にいつでも壊れそうなほど築数十年かな?

エリーゼは俺の手を繋ぐ。咄嗟の事で驚いた。エリーゼは顔を赤くうつむき次に恋人つなぎ敢行。


「なっ、エリーゼ!?」


「ほ、ほら行こう。ねぇ」


「ああ」


俺とエリーゼは古い小屋の廊下を

歩く。


「ねぇ、その・・・プレゼントした指輪が壊れたから、落ち着かないと言うか、新しいの欲しいかな?」


「・・・・・分かったよ。

実用性重視のエリーゼに似合う戦闘バカに合うやつにするぜ」


「せっかくのいい雰囲気を。

バカ!バカ、本当にバカぁぁーーー!!」


せっかくいい魔法指輪を選ぶと言ったのにこれだ。まったく何か不満なんだよ。普通の指輪だと恥ずかしいから許してほしい。


「・・・そのうち、本物はいつかなぁ」


エリーゼが俺の言葉に硬直して足を止める。繋いでいる手があるので俺も足を止まらないといけなくなった。


「どうした?」


「う、ううん。何でもない。

えへへ楽しみにしているね」


頬を赤くなって幸せに笑うエリーゼ。これからどんな旅になるか

心が踊る。エリーゼとならこの異世界も悪くないし、優しい仲間もいるし、ライバルや友や師匠もいる。そんな異世界でエリーゼと

拙くもゆっくりでねじれた恋愛するのもわるくないと俺は頬を緩めた。これが俺とエリーゼの勇者な魔法使いと魔法使いなのに勇者の英雄譚えいゆうたんで物語。

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剣を使う魔法使い魔法に特化した勇者 立花戦 @fadpgf33gaa5d5d

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