作家デビューを見届けたい

プロの小説家になりたい。それは誰もが一度は抱く願いだ。
下積み時代が続くだけ、世話になった人への思いは強くなるだろう。デビューしたことを伝えたい。そう思うことは自然なことだ。
だが、もしも応援してくれた人に不幸なことが起きてしまったら?

他人事ではない体験談から、プロへの思いを考えさせられた。
人の命ははかない。夢が叶うまで恩人が生きているかどうか分からない。
だからこそ、魂の叫びが胸を打つ。

ときに優しく、ときに切なく。
綴られた言葉の響きを抱きしめながら、強く思ったことがある。
見過ごしてしまう日々のありがたさを思い出させてくれる作者の作品が、いつか書店に並ぶ日が来ますようにと。