第4話 すべてが見える瞳 中編
次の瞬間
その場にいたすべての者の時が止まった。
さっきまで小さな子の様に爆笑していた死神が今は、真剣な眼差しをしている。
まるで
すべてのモノが見えているような
その瞳や表情に睦月は、腹が立っていたのを忘れ思わず魅了されていた。
その視線に気がつき
彼は、チラッと彼女の方を見たとたん
顔をしたに向けて真っ赤になり
「い、今のうちにき、、、着替えろ目のやり場に困るから///」
彼女が自分の姿を確認すると
はらりと胸元まで大きくはだけ、足の付け根から生足がもろに見える状態になっていた。
睦月は彼と同じく顔を赤くし
パニックになりながらも棺から這い出て
自分のサイズの服を物色した。
適当に服を着て戻ると
記憶を操作し終わり彼女が死んだことがなかった事になっていた。
「あとは、もう一度指を鳴らせば繋いだ偽物の記憶は固定されて本物になる」
彼は、振り返り真剣な表情で話を進めていく
「今は、普通だがこれから
見たくないもの聴きたくないものが見えてしまったり聴こえてしまったりする。
人や動物の本音や魂の色や形が見えるようになる、学校や病院なんかに入るときは気を付けないといわゆる幽霊、怨霊、人の噂なんかを引き寄せてしまう、そういう体になっちゃったんだよお前。
まぁ、いわゆるルアー(疑似餌)だな。」
死神の櫻井くん 六人六色 @seresireri
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。死神の櫻井くんの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます