第18話 友達について
ぼくは2学期の半ばごろから親しかった親友になぜか無視されだした。
はじめは「こんな事は相手も多分長続きしないだろうから大丈夫だ」と思っていたが、
日に日にその中間の人数を増やして、昨日仲良く遊んでいたい友が今日になると口もきかぬようになるほどであった。
そして授業中でも言葉を間違えたり宿題を忘れたりするとにくらしそうに横目で見てわざと聞こえるよう「スカやな、あいつアホちゃうか」とか言っていた。
その時の腹立たしさといったらもう殴りつけたいほどであった。
そういうことがあって、2学期が終わり冬休みがきた。
「ほっ、これでいくらか落ち着ける」と思った。
そして3学期が来た。
学級の前まで来ると正直言って怖かった。
その時の気持ちは口では表せないほどであった。
そして1組や3組等楽しく遊んでいる様子を見るたびに「僕だけなんでこんな目に合わんといかんのやろ」と思った。
重い足で学校へ入った。
いつもの通り「オッス」とか「よう」とか言う挨拶はしてくれなく、片隅でいつもの連中とこそこそ喋っていた。
謝ろうかなと思ったが「団体力を用いて個人に当たってくる卑怯な奴なんかに」とか「謝ってもいっしょや」などと言う考えが起こった。
このようなことがあったが、現在は学級会で討論した結果うまくいっている。
もうそのようなめには会いたくないものである。
そのことで友達とは人間にとってどんなに必要で、またどんなに頼りになるかと言うことをつくづく思い知らされた。
苦い経験だったが良いことを教えてくれた経験でもあった。
俺の6年生の作文集 胡志明(ホーチミン) @misumaru
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