第11話
「魔力はあっても、職業には向き不向きがあるものね」
「そういうことだ!」
サシャルは誇らしげに言い放った。
「特にサシャルは役に立ってないじゃん」
「ははは」
「そろそろ準備終わるってー」
「わかった。エリーありがとな!」
「はーい」
「じゃ、話はもうお預けな?」
「はいはい」
「はい、は一回だぞー」
「早くこっち来てよー」
エリオットがぷんすか怒っている。
待ちくたびれたようだ。
「ハハハ、わかったわかった」
「もぉー」
今度はエリオットがむぅ、と頬をふくらませてサシャルを睨んでいる。
そんなことしても、エリオットは相変わらず美少女みたいな顔の美少年なので怖くない、逆に可愛い。
エリオット達の方に駆け寄ると、そこには魔法陣のような違うような紋様が地面には描かれていた。
「??なにこれ?」
私の頭の中が?で埋め尽くされる。
「これは精霊共鳴証明陣というものだ」
「え?精霊きょうなに?」
「精霊共鳴証明陣だよ。一言で言うと精霊の力を借りるため、精霊と共鳴する魔術陣」
詳しい事は学科学部を選択したら分かるそう。
ちなみに学校は沢山あるから、狩人になってお金を貯めたあと、もうひとつかふたつ位学校に行くのはよくある。
職業は免許を取らなければその力すら使ってはいけないし、一度の入学で一つの免許しか取れない。
でも多くの職業免許があった方が狩人としては有利だ。
例えば
だから複数の職業免許を取得するために何度か学校に通うことも少なくはない。
最弱死体使いは夢ある未来を望む 瑙霧 @yurihayate
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