これまでに つみあげたもの くずれゆく


これまでに つみあげたもの くずれゆく






まだ雪には早くないか

そう思っていたけれど

今の僕には雪が馴染む


雪が降り積むアスファルトに

かすむような足跡をつけながら


今君に会いに行く



薄い足跡をまた一つつけようとして

溶けた雪が凍った場所に足を乗せて

足を滑らせて


ああきっと

これと僕らは同じだと


これまでに君と積み上げた日々は

もはや崩れ去って

雪のように溶けて

残ったものも凍りついてしまって


凍ったまま

もう

戻らない戻らないもどらない


だから最後に別れだけでも

告げにいく






いまきみに あいにいくもの ひとりなく

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