洞(ほら)ネネ。
俺と彼女の前に立つ、一人の女子。
身長は150程の小さな体に、髪は少し茶髪で、ポニーテールをしている。解けば髪の長さは腰まであるのではないかと思える程。
顔は小顔で幼く見えて、「小学生?」と間違える程に見える。
が、そんな小さな体とは正反対に胸はかなりでかい。体全体の栄養が全て胸に行っているのではないの、と思える程。
そんな可愛らしい女子が腰に手を置き仁王立ちして、なんだか怖い顔をして、俺達二人に注意して来た。
「さっきも言ったけど!ここは学校よ!いつまで抱きあってんの!」
俺と彼女はその言葉に気づくと、赤面して、抱きついている状態から、パアッと直ぐに離れた。
「まあったくうー!学校内での不純異性行為は禁止なんだぞ!しかもそれをしていたのが貴方とは!」
「えっ?違いますよ!違います!ただ喜んで抱きついていただけで‥‥‥」
「やっぱり抱きついていたんじゃあないの!」
「だ、か、ら、違いますって!ほらね先輩!」
「ふ〜ん、どうだか‥‥‥うん?あのねえ!私は、ほらね先輩じゃない!私は、
そうなんです。この小ちゃくて可愛らしい小学生、ではなくこの巨乳女子は、こう見えても高3で、しかも生徒会長をしている、
ちなみに名前が名前なので、俺みたいに「ほらね先輩」と言う奴は沢山いる。
まあ、そんな先輩は小さな体に大きな胸を揺らしながら、プリプリと怒っていらっしゃいますよ。
「わ、わかりました。すみませんでした。ネネ先輩」
「わかればいいのよ、わかれば。それよりヒロミ君の隣にいる人が今話題の貴方と同じ名前の彼女さんね」
ネネ先輩は彼女に近寄ると、上から下まで見つめると、その大きな胸の上で腕を組み、また彼女を見直すと
「名前が一緒なのは良くあるとして、ヒロミ君、貴方が女性ならこんな感じになるんじゃないのかしらね」
「ギクッ!えっ!そ、そうですか?」
さすがネネ先輩は、人間観察が得意とあって鋭いことを言ってくる。
まあ、そんな風だから様々な人の深層心理を言い当てて、悩みなんかの相談にのるからみんなからの信頼も厚い。だから生徒会長にはネネ先輩の様な人には合っていると俺達は思っているが、当の本人はそんなことはないと言う。
で、まだ彼女を凝視するネネ先輩は何かため息な様な息を吐くと
「はあ〜。何か貴女を見ていると負けたような感じがするわ。だって女の私から見ても綺麗ですもの」
そう言うと、彼女は最初驚いていたが、次第に顔を赤らめて恥ずかしいのか
「‥‥‥あ、あ、ありがとうございます」
照れながらネネ先輩に礼を言う。
で、彼女はネネ先輩をチラッと見ると俺に
「あの人がさっき階段を急いで降りていた人ではないわよね?」
「えっ?あ〜、多分それは違うと思うよ。だって、ネネ先輩は廊下を走らない主義だから、て言うかと校則にうるさい人だからね」
「ふ〜ん、そうなんだ。ところでヒーちゃんはネネ先輩について詳しいのね」
「えっ?」
彼女は俺に少し焼きもちを焼いたかの様な表情をすると、俺に言ってきた。
それにしても彼女、朝日 ヒロミはどうも焼きもち焼きか、嫉妬深いと言うか、俺が女の子と何かしら絡んでいると、機嫌が悪くなる。
まあ、裏を返せばそれだけ俺の事を思っているのだろうが。
そう言えば、彼女の妹の朝日 日和はこう言っていたっけ。
「お姉ちゃんキレると、心の中の言いたい事を言ってしまう」
と。
俺はそれを思い出して彼女を見て、これ以上、彼女を心配させない、怒らせないようにしようと思いました。
だってあとが怖いですから(汗)
二つの世界の融合で、俺は彼女に出会う? 本田 そう @Hiro7233
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