第2話 「アバレ」

「やっぱなんもねぇよこんな廃墟」

マークスは作業しながらぼやき続けていた。

かれこれ二時間は瓦礫や倒壊した建物の破片を片付けていた

「確かにな。そもそも本部の解析班が一度調査したなら手がかり残ってる方が不自然か,,,,,,,」

手がかりは何も残っていない

マークスとケルンはそう結論づけ撤退の準備を初めていた

「 ーーーーーー 」

「「!!?」」

「なんだ?今の音

風のようにも、うめき声のようにも聞こえた,,,,,,」

「俺には獣が威嚇してるようにも聞こえたが,,,,,,,」

二人はどちらというと戦闘タイプであり、

マークスとケルンは不審な音を聞いた瞬間から臨戦体制になっていた

だが、気づくと二人の回りには二つ変化が起きていた

一つは目の前に人間と同サイズ程度の黒龍が立っていたこと

もう一つは自分達の首から下の感覚がないこと

「嘘,,,,,,,だろ?」

「クソ,,,,,,,しくじったか」

彼はそれ以降喋ることはなかった

その代わり黒龍が口を開いた

「,,,,,,,,,,,,,,デテイケ」

その声は今にも消えそうな蝋燭のようにも全ても滅する業火のようにも感じた


やがて黒龍は初めのように一瞬で消えた

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世界に咆える 死因:暇過ぎて死 @helloWorldhellosin

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