その日の空気に触れているような物語

 語り手の女の子の視点から、新入生歓迎会を兼ねた花見を通してゲーマーでクールビューティーな副部長、可愛くてイケメン好き?な部長、不真面目だけど良い顧問の先生、そして新入生の男の子といった印象に残る登場人物が語られます。
 その中で出てくる会話や描写は細かく書かれていない部分でも情景が思い浮かんでくる空気感が出ています。キャラクターの個性、和気あいあいとした会話、ほんわかとした描写が組み合わさって読んでいると花見の場所が目の前にあるように感じられるそんな作品です。