女性と男性、友人と恋人、有名人と一般人、色んな境界を巡って越えるか越えないか、どうしたいのかそういった揺れ動く気持ちとともに話が進みます。まず喫茶店の描写やコーヒーなど飲み物やお菓子の出てくるシーンが多いので様々な感情が出てきながらも落ち着いた雰囲気に包まれていると思います。次に主人公とその幼馴染のキャラクターの考えがはっきりと出ていて作品独自の空気が出ているのも良い点です。この作品は境界を越えるか越えないか、その絶妙なバランスを描写している作品だと思います。