第47話 『十二国記』案件

 出ましたね。


 『十二国記』。

 「白銀の墟 玄の月 一」。

 「白銀の墟 玄の月 二」。


 本屋さんに本を買いに行きました。


 町の本屋さん、ちゃんと平積みにしてありました。

 二冊重ねてレジに出した時、店長さんの表情が、一瞬ゆるんだように見えました。

 店長さんもファンなのか、本が売れてうれしいのか、それは天のみぞ知る、です。


 ハイファンタジーの重要な点は、その世界にどっぷりつかれること、読んでいる時にその世界のほころびが見えないことだと思います。

 ハイファンタジーに限らず、フィクション全般に言えることですが。

 見えてしまうと興ざめですよね。

 そこは、プロの作品は、きっちりしてます。

 安心して読める、ということです。


 自分が書いたものとはいえ、ふだんの生活からその世界に入り込むのは、すっと入れる人もいれば、入れるまでに時間のかかる人もいると思います。

 私は、書く作業に入るまでに、相当時間がかかってしまうタイプです。

 そのため、第46話では書きあぐねてうだうだしてましたが、ようやく案件の作業世界に入り込むことができまして、現在作業進行中です。

 励ましの言葉をいただきました、ありがとうございました。

 

 さて、『十二国記』案件についてです。

 今、読み始めたら、確実に作業は遅延、否、ストップです。

 なぜなら、きっと、全巻読み返したくなるからです。

 少なくとも、『魔性の子』は読んでしまうでしょう。


 読んでしまうでしょうに至るには、仕舞い込んである本を探さなければなりません。

 ある場所はだいたいわかっているのですが、数多の資料本に埋もれているそこに到達する作業をしている間に、案件作業モードから逸脱してしまうでしょう。

 それこそ、きれいさっぱりと。

 

 よって、作業案件の目途が経つまでは、表紙を眺めるだけにしておくことにしました。

 十一月に三と四が発売されるとのことなので、十月中になんとしても一、二を読んでおきたいので、ひたすら作業案件に勤しみます。



 話は変わりますが、前話で触れました富士見L文庫×COMIC BRIDGE 「頑張る女子主人公コンテスト」参加作品の『あやかし冥菓見本帖』 https://kakuyomu.jp/my/works/1177354054884556736に、新しくレビューをいただきました!


いただいたレビューhttps://kakuyomu.jp/works/1177354054884556736/reviews/1177354054891229780

 

 古出 新様、ありがとうございました!

 キャラクター文芸のジャンルで書いたものなので、キャラクターについて触れていただいたのが、とてもうれしかったです。


 とぼけたマイペースキャラって、けっこう好きなのです。

 自分は、すぐに立ち止まって後戻りしてしまって、たまに突き進むと勘違いしてたりして、すごすごと引き下がるをくり返してしまっているので、マイペースでのほほんと好き放題してるキャラクターに、憧れや理想を求めているのかもしれません。


 ちなみに、ファンタジー世界に生存する美形キャラは別格で好きです。


 とぼけてはいませんが、マイペースでぐいぐいいくタイプは、こちらの話でも書いています。


 『サルビアとガーデニア 作家志望の彼女と私』 

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054890430472

 

 こちらは、富士見L文庫×カクヨム「オーバー30歳主人公コンテスト」にエントリー中です。

 ファンタジー要素なしで、こんなに長く書いたのは初めてです。


 「ロマンシス」「百合」「ガールズラブ」とタグに付けていますが、タグの一般的な意味合いとは多少ずれているかもしれません。

 現実の人間関係は、カテゴライズクロスオーバーなことが多いと思います。

 そうした、カテゴライズクロスオーバーな関係を、作中で違和感なく表現できるようになりたいものです。

 


 では、案件作業に勤しみます。





 

 

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