【RGW5】五話目

南河原 候

GWまで………

【RGW4】前の話です。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889430574




GW。正式名称『ゴールデンウィーク』。


それは人類を救済へと導く世界の鍵。私はそれを手に入れ保護をする。ではければ──世界がを迎えてしまう。


そして、それがあるのがawエーダブリュー本拠地アジトawあいつらはそれを使って何をするのかは一目瞭然────。


「ふぅ」


煙を口から吐き、加えていた煙草を地面へと捨て足で火を消す。これが最後の煙草にもなりかねないな。


私は目の前にあるaw本拠地エーダブリューのアジトに視線を移す。

四方形で大きさは東京ドームぐらいありそうだ。それを囲む様に十メートル以上はある石壁が立ち構えている。


入る方法は一つ───正面突破だ!


入り口前に居るのはが二人居る。どちらとも手には連射銃マシンガンを持っている。そいつらは地面から棘を生やし硬い装備も貫通して心臓を一突き。よし、これで入れる。


入り口は重たい鉄扉になっていて無駄にデカい。もしかして中にはこれぐらい大きい化け物でも居るのか?


心を引き締めて鉄扉を押すと、重たそうと思っていたが軽く開いて楽々と中に入れた。




階段を駆け上がる。ここまで来るのに見た目が変わらないaw手下共を何体殺したか。


「たっく。多いんだよ」

そんな愚痴を溢すと前から弾丸が一直線に私の額を狙ってくる。それを何なりと避け、前を見る。ま


(まだ、居んのかよ。さっさと………)


「貴様は………!」

俺は前に居る奴を見たら驚愕した。何故なら目の前に居るのはだからだ。


そいつは銃を投げ捨てる。そして拳を構えてくる。

その瞬間奴の姿は消えて、直後──腹に鈍器で殴られた様な激痛が走る。


「ぐふぇ!?」


私は地面に倒れ。指すらも動かせない。視界も歪み、意識も朦朧してきた。


「………」


奴は無言。はっきりとしない視界で奴が振り向く姿が見えた。私はもう駄目なのか、たった一撃でここまでやられるとは…






「………!?」


 奴は全身を地面から生えた棘で串刺しになった。だが痛みが無いのかぐるりと首を曲げれない方向まで曲げて後ろで倒れている私を見てきた。マジか、あれで死ぬと思ったんだが、正真正銘の化け物か………


私は激痛が走る身体を無理に起こして、地面から棘を生やしそれを折る。そして、一直線に奴へと突撃する。


痛い。だが、今しかない。奴が動けない今しか仕留めれるチャンスは………!


「うぉぉぉ!!」


激痛が走っている身体の力を引き絞り、足に力を入れ真っ直ぐ前に飛び、奴の頭蓋骨へと棘を向ける。



そして、私が持っていた棘は奴の額を貫いた。


パタリッ。奴は力無く地面に倒れた。






「はは………化け物は私か」


先程まで腹にあった激痛は自然と消えており、足も自然と前に出る。



「あと、ちょっとだ。GWまで!」

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