身の回りにあふれている言葉たちをただ聞き流すだけではなく、アンテナを張って名言をキャッチし、書き留め、残していることがすごいと思いました。尊敬します。私の周りにも誰かがこぼした名言たちがあったのかと考えると、記録してこなかったなんて惜しいことをしたな……と感じます。
でも、長すぎて途中で一休み。また読みます。作者の学問へのあくなき探究が恐ろしいほど伝わってきます。見習いたいけど、ムリです。
日常に潜む、名言。私が特に惹かれるのは、経済学の先生の言葉。学問にも、学生にも、真摯に向き合われてるのだろうなぁ…なんて想像します。もし、学生の頃にこの作品を読んでいたら。聞き流していた授業の中に潜んでいた、隠れた名言に気付けたのかも。何気なく周囲のひとがしゃべっている言葉に、耳を傾けたくなります。
作者さんの身の回りにはびこるフレーズ集。みな偉人ではないけれど、偉人より説得力があったり、クスリとしたりと飽きがこない。 作者さんは恵まれた環境に身を置かれているのだと想像できる。 とはいえ、自分の身の回りでも見逃しているだけで標語のようなものは存在するかもしれない。探してみるのも面白いだろう。
作者さんが出会った無名人語録。ひとの数だけ、思想がある。大人になるとはそれが判ることだ、と知っている人にお勧めです。