第七録

「んな!?マジかよ!?」

「さ流石だ黒騎士!そのままあいつをたたきのめせ!」

黒騎士ってそのままかよ。

そんな事を思っていると、黒騎士が迫ってきていた。鎧を着ていてもこれとは、なかなかにすごい。黒騎士がもっていた黒く大きな大剣が振りかざされそうだった。俺はそれを俺の顔ギリギリの所で俺のもっていた大剣で防ぎ、相手を後ろに退かせた。


「主!」

「大丈夫だシルフィー。なかなかに強いな。」

「また剣に風をまとわせましょうか?」

「それじゃ、お願いする。」

「了解です!」

そうシルフィーが言うと風を剣にまとわせた。


〔お前、名は何という?〕

不意にこの声が聞こえてきた。まさか!

〔まさかとは思うがテレパシーを使えるのか。〕

そいつの声は女性のような声をしていた。

〔ああ。その通りだ。お前が倒される前にお前の名を聞いておいてやろう。〕

〔ふん。そうかよ。〕

そう、俺は返答を返し


「俺は結城海斗!まず手始めにお前を倒す!」

〔そうか。カイトか。ふむ、では…〕

そう言い俺と彼女との間に沈黙が5秒続きそして

〔お前を逃がすとするか。〕

「…へ?」

次の瞬間黒騎士はこちらに向かって走ってきた。

「やっぱ逃がさねーじゃん。」

そう剣を構えた瞬間黒騎士の足元が光、煙が辺りを立ち込めた。

「ごほごほ。」

「主大丈夫ですか?」

「ああ。ごほ。大丈夫だ。」

そうシルフィーに伝えると

「こっちに来い。」

先程の黒騎士が俺の腕を掴んで先程の扉の前にいた。

「先に廊下に出ていろ!」

そう言い俺を廊下に放り出した。


先程の煙が晴れたらしく中から王の声が聞こえた。

「黒騎士!なぜ罠にかかった!」

「申し訳ございません。今すぐに追いかけます。」

そう言い黒騎士が扉から出てきた。

「主この人を信用してはいけません!」

「うむ、やっぱり精霊使いか。」

精霊使い?何じゃそりゃ?シルフィー達は妖精何じゃないのか?

「あ、そういえば主は知らないんでしたね。私達妖精を操って戦ったり暮らしたりしている人達を精霊使いとよんでいるんです。…って私が見えてる〜!?」

そういえばなぜかこいつシルフィーの事が見えているんだな。

「なぜ見えているのかに関しては目的地のに向かいながら話そう。来てくれ。」

〔主、どうします?〕

〔…とりあえずついていくよ。信用していいかもしれない。〕

とりあえず、俺たちは黒騎士の後を追ってついていった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

異世界夢想物語 黒咲 零 @kurei1245

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ