この世界のスピードについていけないと感じる全ての方へ

心と身体のアンバランスさの表現とか、コップに注がれる水に呆然とするラストとか…思春期の頃の崩れそうな思いの伝え方がハンパないです。表現の秀逸な文というのはたまに世界観独り歩きで置き去りにされる感じがあるものですが、この小説はすごく共感を呼びます。思春期の頃のモヤモヤした気持ちが時々かすめる全ての方、そして世界のスピードについていけないと感じた事のある全ての方にオススメします。