才川がやり手と思われますぞ!
作者からの返信
やり手、遣い手、天才肌。
一つの団体で才能があまりにも抜きん出ているため、それが原因で後に悲劇が起こります。
強すぎるがゆえの悲劇です。
合気の技は「てこの原理」や「足払い」ではないのですね。
そう聞くと何だか不思議な感覚です。
「呼吸」や「条件反射」、触れただけでわずかな力で投げられる。聞けば聞くほど繊細な感覚が必要に思えてきます。
経験を積めば身についてくるのでしょうか。
練習の際は掛けられる側もタイミングを合わせてあげないといけないという感じですかね。
作者からの返信
その辺り、僕も疑問だったので才川のモデルになった人に聞きまくりました。
Q、合気を身につけるには?
A、合気ができる人の技を全身で感じなければならない。そのためには受けはへっぴり腰ではダメだ。腰を入れ思いっきり手首を掴む。相手の技がかかりやすくなる。
Q、たまに技を受けないことで強さをアピールしたりする人もいます。
A、技をきちんと受けて受け身を取るしかない。大岩先生の技を受けない者もいるが、それは大岩先生の技が効かないのではなく受ける側に問題がある。腰を入れ手首を掴め。
Q、合気はいわゆる力を使ってないようですが、身につければ体力は必要ないのでしょうか? 体力がいらないから大岩先生のように老齢の方でも技をかけられるのでしょうか?
A、それはそうだが、合気を会得するのにどれだけ投げられなければならないかを考えるべきだ。俺から見れば蒼天会の稽古時間は少ない。だからこそ集中して稽古をしないと。合気を会得すれば確かに体力は必要ない。しかし会得するには体力が必要。大岩先生だって38歳から稽古をはじめて合気に目覚めたが、もともと体力と体格に恵まれた人。徴兵時は甲種合格。若い時はお酒を一升飲んでからフルマラソン完走する化け物だ。それを忘れてはいけない。
Q、才川さんは合気を自由に使えますが、年をとっても使えそうですか? (注、才川氏の年齢はこの時点でおよそ50前後)
A、足の親指に体重が乗っているうちは大丈夫だろう。
いかがだったでしょうか?
合気はかなり感覚的なのですが、体力は必要なようです。
ちなみに機動隊は柔道か剣道が参段以上じゃないとなれません。彼らは必ず合気道を習います。デモ隊が座り込みをしている際に技をかけてどかすのに有効という理由もあります。
そんな機動隊の猛者たちも合気道を習う頃は、筋肉痛で歩けなくなるほどで稽古場近くの駅の手すりを掴まずにはいられません。
質問や疑問点には何とか記憶をたどってお答えします。
これからもお気軽に聞いてください。
編集済
〉武道団体特有の体育会系的で封建的な上下関係はほぼ存在しない。
それ……私にもできるかなあ……(遠い目)
でも尚志さんは、厳しい修行を望まれたのですね。
厳しくあるのは、私にとって難しいからすごいです。
そして私の場合、実力ねーくせに教えたがりそうだ(;´Д`)
作者からの返信
団体の敷居が低いのが特徴なので女性は多かったです。
強い弱いではなく、術の上手い下手で測ると入門したばかりなのに無茶苦茶上手な女性がいて驚きました。
ただ良くも悪くも自主性に任されているので、上達したければ向上心のあるグループに属さないと貴重な時間をドブに捨てる羽目になってしまいます。
慣れてくると段々とヌルい稽古がつまらなくなってきます。
本物の技を持っている先輩にかわいがってもらったのは幸運でした。
少し技が使えるようになると家族にかけまくって、得意げに教えていた過去が恥ずかしくなります。
武術初心者あるあるですね。
応援コメントをありがとうございました。