これは救いの物語

何度か読み返してからのレビューです。

一度じゃなかなか、いや、三度読んでもなかなか。じゃあ四度?

深い。深すぎるのです。

この作品のタイトルからは想像もつかないほどに、深くて鮮烈な世界が凝縮して描かれています。

多くを語れないのがもどかしいのですが、個人的には一貫して救いの物語である、とわたしは感じました。

言葉ひとつひとつ、行動ひとつひとつに、最終話に続く理由がのせられています。

個人的には、三話の境遇がこの作品全体のテーマを示していると思っています。

最初読んだ時少し浮いた話だな、と思ったのですが、二度目には、なぜこの話を挿入したのかがものすごく腑に落ちて「ああ、すごいわこれ。よく練られている」と思えます。

ネタバレなしで書くの難しい!

とにかく読んでみてください!

作者の哲学に一緒に触れましょう。