H30 4.14 心理的影響についての考察

ここではタイトルにあげたように「Twitterにおける大粛清が及ぼす心理的影響」について考察する。

自分の好まぬ人物をブロックするということは、二度とその人物を見なくて済むということであり、それは自室の掃除を終えた時の清潔感、爽快感そして達成感と似通った感情を味わわせる。

かつてソビエトの指導者・スターリンは自分のライバル、恨みを持った者を次々に処刑台にかけた。きっと彼もまた、晴れぬ猜疑心の中で"掃除を少しでも終えた爽快感"を得ていただろう。自分の嫌なものが消えていく、現実では実現できないことを何度も行える快感。何物にも変えがたいものがこれらには含まれている。

…中には、スターリンのようになりたくて、言い方を変えればまるでスターリンのようだと思われたくて、粛清を行う人もいるだろう。何故そう言いきれるのかと言うと……

…筆者がそのうちの一人だからだ。

人民の父、鉄の男、強きソビエト発展の功労者と呼ばれたスターリンと自分を重ね合わせたかったからだ。もっとも、今はそのような事は積極的には行っていない。

平成のスターリン、私のフォロワーにも何人かそう呼ぶに適する人間がいる。彼らは自分がフォローするに不適格と判断した人物を葬り去る時、どう思っているのか、どう感じているのか、私には到底知る由もない。

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Twitterにおける大粛清とそれによる心理的影響 SLA-PEN @Slime0527

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