第6話 かばんさん奮闘記

か「困った」


博「一生困ってろなのです」

助「どうしたのですか」


か「いや、サーバルちゃんさ・・・」

 「カラカルになついてるよね」


博「確かに」

助「まあ、親友なので当然では?」


か「許せへん」

 「私より仲いいの許せへん」


博「うわめんどくさい」

 「こじらせすぎなのです」

助「空白の時は、人をここまで変えるのですか」


か「でも悔しいかな」

 「カラカルのお姉ちゃん力には敵いそうにない」


博「面倒見よさそうな近所の人感がすごいのです」

助「文句言いながら世話してくれそうなのです」


か「そう!」

 「私には、そんな力はない・・・!」

 「ならばどうするか?」


博「知りたくないのです」

 「どうせマトモなもんじゃないのです」

助「でも気になりますね」

博「えっ」


か「それは!!!!!」

 「お母さん力を上げることだ!!!!!!!」

 「頼れるママ感を出して、サーバルちゃんをいただく!!!」


博「お?」

 「意外とマトモ・・・?」

助「カラカルを洗脳するとかが飛び出すと思ったのです」

 「それに比べたらマトモですね」

博「なんだこいつ・・・」


か「そしてそのために開発した新兵器!!!!」

 「母性吸着シート!!!!!!!」

 「これで他人の母性を吸収し、私の物にする!!!!」


博「なんですかその頭が悪い作戦は」

 「一瞬マトモと思ったのが恥ずかしいのです」

助「なりふり構わない感じが出ている+80点」

 「私も博士に甘えられたいのです」

 「甘える側でもいいのですよ」

博「は?」


か「早速出発だ!!!!!!!」

 「まずはアニメ一話から!!!!」


博「させるかァ!!!!」


か「甘いッッッッッ!!!(ひょいっ)」


博「ッ! かわされただと!?」

助「サーバル関連になると身体能力が上がるのです!」

 「アーカイブに記録しましょう」


か「私は成し遂げて見せる!」

 「さらばッ!!!!」


博「速っ」

 「運動不足とは思えないのです!!!」

助「とりあえず追いかけましょう」

博「そうですね」

 「心配なので早く行くのです」




か「やってきました」

 「現在、一話でキュル君がいた施設に居ります」

 「今回のターゲットは・・・」

 「カルガモママだァ!!!!!!!!」


か「豊満な体」

 「元気なガイド」

 「少々強引な性格etc・・・」

 「どれを取っても素晴らしい!!!!!!」

 「うっかりすると私も子供になりそうだ!!!」


か「さて・・・」

 「ヤるか」




博「お、いたのです」

助「いましたね」



か「・・・あのー」

 「私、ガイドを頼んだわけでは・・・」


鴨「いえいえ!」

 「これも私の務めですから!」


か「くそっ・・・」

 「ガイドに飢えている時期だったか・・・」

 「難易度高すぎる」



博「状況がよくわからないのです」

助「カルガモにはガイド期というものがあり・・・」

 「その時期は、圧倒的な力でガイドを行うのです」

博「なんと恐ろしい」

助「周期も未だ解明されていない___」

 「パークの107不思議の一つなのです」

博「多い」



か「このままでは終われない・・・」

 「せめて少しだけでも___」


キ「カルガモさーん!」


カ「ちょっと、急に走らないでよ!」


サ「みんっ・・・」


鴨「あ、キュルルさん・・・」

 「? キュル」

 「こど、も・・・」



博「おお、キュルル達もここにいたのですか」

助「・・・まずいですね」

博「えっ」

助「この状態のカルガモが子供を見つけた時・・・」

 「ガイド欲と母性がせめぎあい、膨大な熱量を生み出すのです!」

博「カルガモは本当に生物なのですか?」



キ「カルガモさんは元気そうですね!」


鴨「こど、こど、も」


カ「これが元気そうに見えるの・・・?」

 「なんかチカチカしてるんだけど」


サ「これは・・・」

 「早く逃げないと・・・!」


カ「サーバル?」



博「おい、なんか点滅してるのですが」

助「もう少しで爆発しますね」

博「何とかならないのですか」

助「フィールドの母性を抑え込み・・・」

 「ガイド欲を勝たせればいいのです」

博「意味が分からないのです」

 「フィールドの母性とかいうパワーワードが特に」

助「カラカルがお姉ちゃんムーヴをすればいいのです」

 「それで少し相殺するのです」

博「は?」



か「やばすぎる」

 「カラカル! 君の力を貸してほしい!」


カ「えっ」


か「お姉ちゃん力だ!!!」

 「君の力で、母性を抑え込むんだ!!!!」


カ「えっ 意味がわからない」

 「母性・・・? お姉ちゃん力・・・?」


鴨「ピピピ」

 「困惑する姉 を検知」


か「よし!!!!」

 「その調子だ!!!!がんばれ!!!!」


カ「えっ」


サ「みゃん」


カ「えっ」


キ「(理解が追い付いていない)」



博「判定が弱すぎるのです」

助「しかし、この調子なら爆発せずに済むのです」

博「どうも納得いかないのです」

 「・・・おや、あれは___ まさか」




鴨「頭をなでる姉 を検知」


カ「いつまでこんなことを・・・(なでなで)」


か「いいぞ!!! もうちょっとだ!!!!」

 「あと7%削れば勝てる!!!!」


サ「みん・・・」


キ「(ついていけていない)」


鴨「フィールド母性の著しい減少を確認」

 「数秒後にガイドモードへ移行します」


か「ぃよしッッッッッッ!!!」

 「これで吹っ飛ばずに済み」


ヒ「ここで通りすがりのセルリアンハンター!!!」

 「ヒグマ推参!!!!!」

き「キンシコウです」


か「あ」

カ「え」

サ「み"っ」

キ「()」

博「お」

助「ちょ」

鴨「ピッ」


ヒ「ん? どうした皆」

 「そんな顔して________」











ヒグマが現れたことによりフィールドの母性が暴走


急激な力の逆転によりカルガモの制御が失われ・・・


パークは混沌の時代を迎えることになった


___数百年前のことである


---パークの歴史 第n章 パークの危機 より







____________________________


人物紹介


カルガモ

お世話大好きなパークのママ

不定期に訪れるガイド期では恐ろしく強くなり

セルリアンをも強引にガイドするほど

ガイドされたセルリアンはフレンズを襲わなくなるが

それはなぜなのかも解明されていない


ヒグマ

カフェ帰りのハンター兼パークのママ

冷たい態度を取ることもあるが

それは愛情の裏返しであり、甘えたら甘えさせてくれる

リカオンを娘のように思っており

カフェで働いていると聞いたときは泣くほど喜び、悲しんだ


キンシコウ

カフェ帰りのハンター兼パークのお姉さん

ヒグマを陰から支える良妻ポジション

包容力はヒグマに負けず、違った魅力を発散している

リカオンを妹のように思っており

少し自分から離れてしまったのを嬉しく、寂しいと思っている


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YAMINABE さぼてん @hunahuna

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