当方、けものフレンズの大オタクです。
特にあらいさんが好きなオタクによるレビューになります。
※ネタバレはしません。
けもフレが好きすぎると友人に告白したところ、『「けもの」の本能』をオススメされ、見ることにしました。
最初はけものフレンズの世界観が二次創作で崩れることに忌避感があったが、読み出すとそれもすぐに無くなった。
文章を目で追うと、自然と脳裏に情景が浮かび上がってきたのだ。
それは、二次創作特有の「頭にキャラクターがいる状態」で広がる想像ができる……というものだけでなかった。
大上さんの書くストーリーがフレンズ一人ひとりの枠をきっちりとはみ出していないことを意味していた。
読んでいて感じた。「この人はけものフレンズが好きなんだな」という思いは、私がこの小説の読む手を止めさせなかった最大の理由になる。
けものフレンズは「けものはいても除け者」はいないをテーマに、誰も不幸にならないような終わり方をする。(二期は途中で見るのを辞めたが)
さて、この作品はどうかと言うと……ネタバレになるのでいいません。
大上さんのケモフレ愛をたくさん感じさせる内容なので、けもフレ好きの方も、まだ見たことがない方でも読んでみてはいかがでしょうか。
サーバル一行の旅。その一方で、セルリアンハンターたちが、巨大な黒セルリアンと戦っていた。
戦いの中、突如として黒セルリアンは膨張し、自壊した。発生したサンドスター・ロウの黒い暴風はパーク全域に広がり、やがて、収まった。
セルリアンの脅威が去った喜びもつかの間、フレンズたちが「獣」の本能をあらわに、襲い掛かってきた。
牙を剥き、引き裂き、喰らいつかんと襲い掛かる「友」を、それでも信じることができるのか?
悪夢のような世界であらわになる「獣」の性。「ヒト」の業。
そして、ヒトという「けもの」の本能とは…?
この物語で、あなたは、また「本当の愛」を知る。
やさしさの世界から一変。紛れ込んでいた一粒の悪意によって、パークは存亡の危機に陥ります。そんな中でパークをフレンズを守るため、かばんちゃん、サーバルちゃん、ラッキーさん、そして旅で出会ったフレンズたちが集結します。
この子なら、こうなったときこうするだろう、という期待は忠実に行われます。
味付けに少年漫画のような熱い展開もあります。過酷な展開と、明確な敵というものを放り込んでも、アニメ「けものフレンズ」の本質へと向かわせる作者のパワーに、ページをめくる指が止まらず、あっと今に読み終わりました。
読後には満ち足りた気分と、優しさをいただきました。
ぜひ、あなたも最後まで読んでください。
「本能」を信じろ!
※ややネタバレになってしまうかもしれません※
けものフレンズにおける「フレンズ」とは何か?
ヒトのようでいて、ヒトでない しかし獣ともまた違う
そんな「フレンズ」の「本能」とは何か?
非常に考えさせられる作品です
また作者様独自の考察や原作を非常に踏襲されているところなど、
見ていて全く飽きませんでした
食物連鎖
弱肉強食
こんなことが起こりえないのがけものフレンズの世界
しかし、どんな優しいフレンズでも
生き残るために他の動物を食べ、
生き残るために外敵を威嚇し、殺してきた
ヒトは
フレンズたちは
あなたは
野生の本能にどう向かい合うか
とか言ってみたりして(/ω\)キャーハズカシイ