とにもかくにも主人公がカッコイイですねぇ~。
こういう積んできた人生経験に裏付けられた余裕ある学生が登場するオッサン若返り系の話は大好物です。
余命一年、身体能力の減衰、地に足の着いたバトル回など、よくある万能主人公ではなくあくまで今の自分にできることだけを粛々とこなしていくその渋さにシビレました。
ラストの駆け足感が惜しいところではありますが、それでもアッと驚く秘密なども巧みに絡められた素晴らしい物語であることに変わりはありません。
最後に、作者様自身もよく使われている言葉で締めくくらせていただきます。
長い作品でしたが、完結、お疲れさまでした。
父子家庭の大黒柱である永慈。
ある日、腐界に巻き込まれた影響で、体は高校生に戻ってしまい、そして余命一年を宣告されて……。
第10話まで読了時点の感想となります。
まだ高校生活も異世界での稼業も始まっていませんが、とても面白いので先にレビューを。
これは余命一年となってしまった、子供二人を持つ父子家庭の父親が、何かを遺すため全力で生きる物語。
序盤だけでも、主人公・永慈の気持ちがひしひしと伝わってきて、とにかく応援したくなります。
そして、常に現実を見て真摯な行動を取る彼に感動します。
これからの展開と、いずれ訪れる一年後をどう締めくくっていくのか楽しみでなりません。