不幸な悲劇か、安らかな救いか・・・

読み終わってからタイトルを見返して、感嘆のため息がでました。
物語の世界観がすごく良くできていて、文章が綺麗で読みやすく、かつ無駄も無いので怖ろしくなるほど引き込まれました。

弟目線では切ない無力感というか、理不尽ですらある悲劇だと思うのですが、姉に感情移入してしまうと安堵感とか救いのようでもあり、羨ましさすら感じる部分がありました。

話の終わり方、特に最後の一文には全てが凝縮されているようで、心が動きました。