4月7日あと1日で私は覚醒する!(水松コニア)

ドキドキ…ドキドキ…

カチッカチッ時計の音が響き汗がにじむ




・ドキドキッ十連ガチャ♡のボタンをゆっくりと押す


キラリーンシャラーン☆効果音が流れ画面に

アイテムが…





よっしゃキターーーーーーー!!!

「うわっほーーーーい!」

かわいいかわいいアーーーーーかわいいーー

ルナちゃん最高マジ天使すぎああああ

「ルーーーナーーーちゃーーーーーーん!」


ドンドンドン

ガチャ

「お姉ーちゃんうるさーい!」

「ちょっと何考えてんのお姉ちゃん、今朝の四時だよ、みんなまだ寝てるんだけど迷惑なんだけど」

「え、もう朝なの!?」

「…お姉ちゃん、また徹夜でずっとゲームしてたの?」

「チガウヨー、途中でアニメも見てたよー」

「そんな事聞いてるんじゃない!明日から学校だから今日は沢山寝たかったのに!」

「え、学校?…ええええええ!?」

「は?お姉ちゃん忘れてたの?」

「いやールナちゃんが可愛すぎてつい、ね、?」

「知らねーよ、て言うかお姉ちゃんは高校の入学式でしょ。」

「入学式かー、高校にルナちゃんみたいな子居ないかなー」

「何言ってんの、あ、そうだお姉ちゃん」

「なにー?」

「高校では、普通にしてよね」

「普通?」

「だーーかーーらーーー、小学校の時も中学の時も、ユリアのお姉さん変わってるよねって言われ続けてるんだよ?普通にしてくれないと困るんだよ」

「ああー大丈夫大丈夫オッケーオッケーノープロブレム」

「ほんとにー?」

「大丈夫だってー」

「一応言っとくけどお姉ちゃん基準の普通じゃダメだよ、私基準だから、」

「ユリア基準ってなにさー」

「ひとーーつ、学校でルナちゃんルナちゃんって騒がない。ふたーーつ、部活に入れ!

みっつ、勉強しろ!」

「エーーー、そんなの普通の人でもやってない人いるヨー」

「私基準って言ったでしょ。」

「ユリアの基準は高すぎるんだよ〜」

「いいからやりなさい!将来困るのはお姉ちゃんなんだからね!」

「母親かよー」

「お母さんがお姉ちゃんに甘いから私が言ってあげてるの!」

「はいはい、あざまーす」

「もう、ちゃんとしてね」

「わかってるってー」

ガチャン

もーユリアうるさいなぁ

勉強?部活?めんどくさーーーい

それよりルナちゃんルナちゃん




ガチャ

あ、また来た

「お姉ちゃん」

「なにさー」

「一応お姉ちゃんが明日どう言う格好で行くか知りたいんだけど」

「ふつーだって、今これイベント期間中だから私は一分一秒が惜しいんだけど」

「いやいや、もっと現実世界で一分一秒を惜しんでくれ、いいから来て」

「ムリー」

「来て」

あ、目がガチだ、やれやれ

「これだって」

私は制服を出した

「お姉ちゃん」

「何」

「それは、コスプレの制服」

あ、

「間違えちゃった!テヘ♡」

「間違えちゃったじゃないよ」

「だって似てるジャーーン」

「いや全然似てないから」

「これか」

「そうだよ、はい、ハンガーにかけといて」

「はーーい」

「あと髪の毛はくしでとかしてちゃんとまとめてよね」

「え、学校行くだけだよ」

「いやいや、学校行くからだよ、なんでいつもコスプレするときだけなんだよ」

「学校で髪を整える必要性を微塵も感じないんだけど」

「それだいぶヤバイよ、カバンもルナちゃんグッズは付けるとして2つぐらい、何十個もつけない!学校に何しに行くんだ」

「2つ!?私の愛おしいルナちゃん達を選べと!?」

「そんなにおんなじ缶バッジつけてどうすんのよ」

「幸せじゃん」

「側から見たら怖いわ」

「そうかなぁー」

渋々缶バッジを取る

「ご飯できたよ〜」

「え!もう二時間以上経ってる、あー私の睡眠が〜!」

妹よ、なんか、、、ごめん。

朝ごはんを食べ終わるとまた妹がやってきた

「お姉ちゃん買い物ついてきて」

「え、ゲームのイベントがあるって言ったじゃん」

「お姉ちゃんはもっと妹を大事にしたほうがいいと思いま〜す」

「大事にしてるよー」

「じゃあ、付いてきてくれなかったらお母さんにお姉ちゃんがゲームして徹夜してたって言うよ」

えぇ!!

「鬼、悪魔、人でなし!アニメも見てたし!」

「お母さーん」

「わかったわかったわかったいくからー」

「よし、行こー!」

妹に無理矢理着替えさせられ、私達はショッピングモールへと向かった。





「見てみておねーちゃんこれ可愛くない?」

「かわいーね」

「これ姉ちゃんに似合うんじゃない?」

「そーだね」

「これはどうー?」

「かわいーね」

「だよねー!」

「これ買っちゃおうかなぁ」

「いーんじゃない」

「あ!クレープ食べよー!」

「そーだね」

「お姉ちゃん美味しいね!」

「そーだね」





ファーー疲れたぁぁぁ

家に帰ると真っ先に部屋へ向かってゲー…

「ちょっとマッタァァ」

う、妹よ、今日はしつこいぞ

「お姉ちゃんこれ、」

「それは!ルナちゃんの限定ミラー!」

「おねーちゃん前欲しいって言ってたでしょ、今日付き合ってくれたからお礼」

「……! うおー!愛してるよユリアー!」

「わぁ!お姉ちゃん抱きつかないでー」

「お姉ちゃんその鏡ならちゃんと前髪チェックとかするかなって思ったから買っただけ!」

「するする!ていうかいつまでもチェックし続けるよ!」

「いや、それはそれで嫌だけど、、」

「ありがとうユリア!」

「、、いいよ、お母さんがご飯できたって

言ってたから食べよ」

「うん!」





「フッフッフ夜が更けてきた私の時間が始まる…よっしゃゲームすっ…

ガチャ

「お姉ちゃん」(ニコリ)

バタン

え、怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

今絶対心を読まれてたよ

寝ます、寝ますから!


布団に潜るとユリアがくれたミラーを思い出した。

「ふっ、あれはもしかしたらルナちゃんグッズに含まれないかもしれない、そしたら学校に3つ持っていける…フフフフフ」

ああ学校楽しみだぜ

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5人の残念系JKの日常 2つの葉っぱ @futatuno-happa

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