4月6日あと2日で高校生ですね(冬見つき)

コンコン

「つき様入ります」

「はい」

私はベッドに腰掛ける

「おはようございます、つき様」

「おはよう、じいや」

「明後日から学校ですね、つき様」

あ、そうでした。明後日から学校でした。

私が行く高校は家から少し離れた高校。

そこは第一志望の学校ではないけれどセーラー服なのは嬉しいです。

「つき様、本日はご両親がおかえりになっていますよ」

「お父様とお母様が!今から会ってもよろしいかしら」

お父様とお母様は私にとても優しいのですが少しかわ…

ドタドタドタ

「つきちゃんただいまー☆」「つきちゃんヤッホー!」

「お父様、お母様、おかえりなさい」

「お土産いっぱーい買ってきたよん☆」

「まぁ本当ですか、ありがとうございます」

うさぎのチョコレート、逆さマトリョーシカ、獅子舞、ピーナッツの置物、スフィンクスのマグネット…

どこに行ってきたのかしら…

「つきちゃーんもうすぐ入学ねー」

「そうですねお母様」

「入学祝いに今日はパーティしよう!」

「パーティですか、楽しそうですね」

「いいのね!みなさーん入ってきてー!」

いつからいたのか沢山のお客様達が入ってきた。

「こっちだよぉ☆」

お父様がお客様を席へ案内する。

いつのまにかテーブルの用意も整えられています。

「では皆さん、つきちゃんの入学を祝ってたくさん食べてねー☆」

パーティが始まってしまいました。

「ツキチャン」

「つきたん」

「つきぴー」

「つきっぺー」

なんだか、前より人が増えています、、

沢山のお父様とお母様がいるみたいで少し気分が…

バタン

「ツキチャン!?」

「つきたん!?」

「つきぴー!?」

「つきっぺ!?」

皆さんが心配してくれています。




ん…

目を開けると自分の部屋に居ました。

「お嬢様、大丈夫ですか?」

「大丈夫よ、じいやありがとう」

「つきちゃーん☆」

「つきちゃんーー」

お父様とお母様もいました

「じいやぁ☆つきちゃん帰ってくるといつも倒れるけど病気じゃないよねー?」

お父様がじいやに聞いている

いつも聞いていますが、

多分、お父様とお母様のせi…

「病気ではないので大丈夫ですよ」

じいやはいつもニコニコしながら答えます。

「そっかあーー☆よかったー☆」

「じゃあ、私たち帰るねー」

「え、もうですか?」

「うんー、つきちゃんともっと一緒にいたいよぉー☆」

「めっちゃ悲しいー一緒にいたいよー」

「お父様お母様また帰ってきてくださいね」

「うん!わかった!じゃ☆」

バタバタバタバタバタバタ

お父様とお母様は窓からヘリコプターに乗って去って行きました。

あの音、来た時にはしなかったけどどうやって来たのでしょう、

「つき様、お疲れ様です、お風呂の準備が出来ていますよ」

「ありがとう、じいや」




お風呂から上がるとメイドさんに髪をとかしてもらい整えてもらう。

ご飯を食べ終わるとじいやが来ました。

「つき様、お母様から[忘れてたーつきちゃんに渡しといてー]といわれました」

じいやから箱を渡される。

なんでしょうこれ、

箱を開けると中からパステルカラーのブレザーが出てきた。

「じいや、これは何かしら?」

「これはつき様の高校の制服だそうです。お母様がアレンジをされたそうです。」

「え、でも私の高校は普通のセーラー服のはずよ」

「お母様が[私ブレザー好きなんだよねー]とおっしゃっていました」

「…じいや」

「はい」

「普通の制服はあるかしら?」

「はい、ご用意しております」

「ありがとう、じいや」

「いえ、」

「ふふふふふ」

「ほほほほほ」

「じいや、学校、楽しみだわ」

「それはそれは」

フフフフフ

ホホホホホ

夜のお屋敷にはじいやとつきの笑い声が響いた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る