5人の残念系JKの日常

4月5日あと3日で高校生だー(白兎れく)

ピピピピピピ

ポンッ

目覚ましを止めてカーテンを開ける。

うっ雨か。

カーテンを閉めベッドを降り顔を洗ったら

リビングに行く。

「おかーさんおとーさんおはよー」

「おおれく、おはよう」

「れくちゃんおはよう」

「おにーちゃんもおはよー」

なにやら本を広げてプリントに書き殴っているお兄ちゃんに声を掛ける。

「あぁ、れくおはよう」

「お兄ちゃんなにやってんのー？」

「あぁ、レポートが終わらなくてやばみんだよ、ももももうすぐ提出しないと」

なんか日本語がちょっとおかしくなってる、、

「お、おうそうか、がんばってねー」

「うん、、」

お兄ちゃんは今度はパソコンを広げ始めた。

うわぁ大変そう、

「れくちゃんご飯できてるよ」

お母さんがご飯を運んできてくれた。

「いただきます！」

ふわふわとした卵焼きを食べる。

ごはんを口に入れる

卵焼き、ごはん、卵焼き、ごはん、卵…

ふへぇー幸せ〜

「れくちゃん、野菜もねー」

アー、、

「分かったー」

サラダを食べて牛乳を飲む。

「ごちそうさま！」

私が言った瞬間にお母さんが急いで食器を下げる

「れくちゃんちょっと急いでー」

「え、どうしたのー？」

「今日高校の制服取りに行かないといけないの、お母さん忘れてたわ」

ありゃま

「わかったー」

急いで着替えて車に乗る

しゅっぱーつ

デパートに着いてエレベーターで上に上がる。制服をもらってフードコートでチーズバーガーを食べた。

新しい筆箱とかペンも買ってもらった。

デパートを出るといつの間にか晴れていた。

家に帰ると向かいの家の花お姉ちゃんが玄関の前にいた。

「あ！れくちゃん」

「花お姉ちゃん！」

花お姉ちゃんはお兄ちゃんと同じ大学で同じ2年生。とても可愛くて優しい。

「れくちゃん急なんだけど私の服いらない？」

「え！いいのー？」

「うん、掃除してたら私が高校の時着てた服でいらなくなっちゃったのが沢山あって、、捨てるのもったいないなーって思って、迷惑だったらいいの、欲しいやつだけもらってくれない？」

花お姉ちゃんの服とかすっごく欲しい！めっちゃ可愛いし、オシャレだし！

「すっごく欲しい！」

「ふふ、じゃあちょっと待ってて」

少し待つと花お姉ちゃんが家から紙袋を持って出てきた。

「どうぞ」

「わー！ありがとう！！」

「いえいえこちらこそありがとう！」

「そうだ！花お姉ちゃん！相談があるの」

「なあにー？」

「れくあと3日で高校生になるんだけど髪型変えたくって、かわいい髪型ないかな？」

私は中学の時男の子っぽい感じの見た目だった。でも髪を伸ばして高校では可愛い！おしゃれ！って言われるような人になりたいって思ってる。

「うーん、そうだ！れくちゃん二つ結び似合うかも、簡単だし可愛いよ！」

「二つ結びかー！ありがとう花お姉ちゃん！」

「高校楽しみだねー」

「うん！」

よし、二つ結びに決定だー！

家に入ると夜ご飯ができていた。

「いただきまーす！」

「あ、お兄ちゃんレポート終わったの？」

「うん終わったよ〜良かったあ」

「おつかれー」

今日の夜ご飯はオムライス

中は嬉しいケチャップライス！

「おいひ〜」

「れくちゃん、野菜もねー」

アーー、、、

「分かった〜」

「そうだお兄ちゃん！」

「んー？」

「どうしたら可愛くなると思う？」

「れくが？」

「そう！」

「あー、分からん」

「えーーー。あ！じゃあどういう人が可愛いと思う？」

「花さん」

「知ってる、ホントお兄ちゃん花お姉ちゃん好きだよね」

「好きとかではない」

何照れてんだこの人

花お姉ちゃんかー、やっぱ可愛いよなー

少しだけ巻いてある綺麗な髪に真っ白なお肌、ピンクがかったシンプルなメイク

ワンピース多めのオシャレな服

あーー花お姉ちゃんみたいになりたーーい

あ、でもでも花お姉ちゃんに服もらったし！二つ結びであの服着たらちょっとは花お姉ちゃんみたいになれるかも！

「ごちそうさまー」

食器をお母さんのとこまで持って行ってお風呂に入る。お風呂の鏡の前で髪を二つにわけて持ってみた。

こんな感じなのかー、似合うのかなぁ？

「おやすみー」

歯を磨いて自分の部屋に入る。

花お姉ちゃんにもらった服を広げてみると沢山スカートとかの可愛らしい服が出てきた。

「予想はしてたけど可愛すぎるよ！」

普段ズボンしか履かなかった私にはハードルが高いかもしれない、、鏡で合わせてみるとすっごい違和感だった。なんか私、服に負けてない？

今日もらった制服を広げて体の前で合わせてみる。

制服はスカートだけど似合うかも！

ちょっと自信が湧いた。まあ、中学の時も制服はスカートだから当たり前だけど。

よし、制服でスカートになれよう！

学校で可愛いって言われる人になるぞー！！

ワクワクしながら私は眠りについた。