ネタ出し方法その4【意外法】:お題『紙とペンと〇〇』
4日目のお題は『紙とペンと〇〇』。お題が複数あるパターンですね。2日目・3日目と比べれば書きやすいお題だったのではないでしょうか?
ぶっちゃけ、先に紹介した【拡大法】と【変換法】でネタ出し可能です。
○○はネタ出ししているうちに思いついたアイデアを当てはめればいいので、『紙とペン』というお題で考えていれば自然とクリアできる内容でした。
以上で今回のお話は終わり……でもいいんですが、せっかくなので新しい方法をご紹介したいと思います。
ネタ出し方法その4【意外法】
相変わらずの適当な命名っぷりはご容赦ください。
【意外法】は【拡大法】の応用です。【拡大法】はとても使いやすい方法なのですが、ネタが被りやすいという欠点があります。
みんな同じお題でやっているのだから、ある程度のネタ被りは仕方ないのですが、それでもできるだけオリジナリティのある作品を書きたいですよね?
そこでご紹介するのが【意外法】です。最初は【拡大法】と同じようにキーワードを増やしていき、キーワードが出揃ったら、最後にそれらのキーワードから遠い、”意外”と思えるようなキーワードを考えます。
では、『紙とペンと〇〇』というお題で実践してみましょう。
まずは【拡大法】で「紙」や「ペン」といった単語からキーワードを作っていきます。
・和紙
・段ボール
・新聞
・手紙
・折り紙
・カーボン紙
・ティッシュペーパー・トイレットペーパー
・紙芝居
・
・
・
人間の歴史は文字の歴史と言っても過言ではないので、さまざまなキーワードが出てきますね。では、続いて、これらのキーワードから遠い、”意外”と思えるようなキーワードを考えてみましょう。
例えば、今回の場合だと、『紙とペンと〇〇』なので、時代は中世~現代あたりがイメージされます。それより過去だと紙は普及していないし、それより未来だと電子化が進んでしまうからです。
なので、ここに「原始時代」や「近未来」といったキーワードを入れてみてはいかがでしょう?そんな紙があるかどうかわからない時代に、どうやって紙とペンを絡めていくか?そういった意外性がオリジナリティを生みます。
そんな感じで、私は時代設定を「近未来」とし、人類文明が崩壊した世界を舞台にしてストーリーを組んでみました。こういう世界観で物語を作る人自体が少ないですし、私自身が退廃的な世界観が好きだというのもあります。
あと、ネタ出し中にニコニコ動画でゾ〇ビラ〇ドサガを見ていて、「ゾンビ」というのも紙との関連性が0で、意外性があって面白いんじゃないかと思って取り込んでみました。
そうしてできたのが次の作品です。
「天気は曇り時々血の雨」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888859256
ジャンルは現代ファンタジーということにしていますが、SFでもよかったかもしれません。
細かい世界設定を書く字数的余裕がなかったので、必要最低限のことしか書いていませんが、書ききれていない脳内設定がたくさんあって書くのが楽しかったです。「セカンド・アクト」同様、機会があれば連載で活かしていきたいですね。
では、いつも通り最後に、個人的に面白いと感じた作品を二つご紹介します。
よければ、ぜひ読みに行ってください!
「Le contrat ~契約~ 【KAC4】」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888849946
Han Luさん
お題は「紙とペンと血」にされたようですね。タイトルとお題だけですでにダークな雰囲気が漂っており、本編はその期待を裏切らないかっこよさです!
Han Luさんの参加作品は一部連作になっているので、レトロでダークなストーリーが好きな人なら他の作品も見に行って損はありません。私は今回のイベントで連作というのは考えていなかったのですが、こういうやり方も面白そうですね!
文章も綺麗でかっこいいです。表現の参考にもなりますので、書き手視点としてもぜひご覧になってみてください。
「紙とペンと、世界の終わりに」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888856579
犬久保圭祐さん
私と同じく終末世界を描いた作品。アンドロイドとの交流が物悲しい雰囲気を出しています。
未来の話ながら、紙とペンが使われることに納得できる自然な状況設定がうまいなと感じました。紙とペンが話の核であり、お題消化という観点でもすごく上手。
詳細については、ぜひ本編をご覧ください。
今回はここまで。
いい作品が多すぎて、ピックアップはどれを選ぼうか毎回悩みます。
今後ものんびりペースで更新していくのでよろしくお願いいたします!
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